古書店アゼリアの死体
若竹 七海のページへ 作品名順一覧 こへ bk1 amazon
若竹 七海 「著者のことば」 たとえば、ミステリーの最 終章で、真犯人がサディスティックな性格で数々の悲劇の源であり、自分の罪を妻にかぶせようとしていた、という衝撃の事実が明らかに なったとする。これがハードボイルドなら探偵が面と向かって犯人を告発、ときには殴り倒す。謎解きミステリだったら関係者一同、凍り ついて恐ろしげに犯人を見るだろう。さて、コージー・ミステリの場合、真相を知らされた関係者の反応は、おおむねこうである。 「な にそれ、ひっどーい!」 だから私はコージー・ミステリが好きなのだ。(表紙見返し)
長編推理小説 書下ろし カッパノベルズ (光文社) 新書 2000年7月25日初版第1刷 838円 カバー・イラスト 杉田 比呂美 カバー印刷 半七写真印刷 本文カット 杉田比呂美 2003年9月光文社文庫刊行(bk1 amazon)
ロマンス、ユーモア、そして殺人!? 芳醇なるミステリーを召し上がれ(巻末の最新刊紹介)
あらゆる不幸を立て続けに体験した相澤真琴(あいざわまこと)は、全てを投げ出し、葉崎(はざき)市の海岸に辿(たど)りついた。ところが、なんと身元 不明の死体をみつけてしまう! 所持品から、その死体は葉崎の名門・前田(まえだ)家の失踪中の 御曹司(おんぞうし)・前田秀春(ひではる)である可能性 が浮かぶ。しかし、秀春の失踪には、きな臭い背景が……。そんなさなか、ロマンス小説専門の古書店アゼリアを経営する前田紅子(べにこ)と知り合った真琴は、紅子が入院する間、アゼリアの店番を頼まれたのだが……。真琴は次なる 死体と遭遇することに! 絶妙な語り口と濃厚なミステリの味付け! 芳醇(ほうじゅん)なるコー ジー・ミステリの絶品、好評書下ろし第二弾!(裏表紙見返し)
ユーモアとロマンスが絶妙にブレンドされた謎解きを堪能! 推理小説研究家 山前(やままえ ) 譲(ゆずる) あの葉崎(はざき)市にまたまた 大事件が!? 若竹七海(わかたけななみ)さんのコージー・ミステリ第二弾は、海岸で発見された 死体がのどかな街を騒がせる。人間関係が複雑で、謎また謎の展開。脳細胞をリラックスさせてから読もう。なにより伏線が秀逸だ。すべ ての謎が明らかにされたとき、きっと読み返したくなるに違いない。ロマンス小説専門(!)の古書店が重要な舞台で、資産家をめぐる欲 望と策謀にまみれた事件にもかかわらず、夢見る恋愛もたっぷり。推理とユーモアに今回はロマンスがほどよくブレンドされ、他ではちょ っと味わえない満足の一杯となっている。(裏表紙)
章の名前が、映画のタイトルをもじっ
てあるのがおかしい。そして御丁寧にも杉田さんのイラストで元ネタが描かれている。駒持警部がまたがんばってるけど、今度は、一ツ橋
巡査部長にかわって五木原巡査部長が登場。前作『ヴィラ・マグノリアの殺人』で、葉崎山の元地主だった
前田家が話の中心となっていて、どーやら、葉崎市ってのがどんどん膨らんでいきそうだ。
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2004/09/23更新