すべてがFになる THE PERFECT INSIDER No.31

システムをいじった後をいくら調べても見つからない訳はすぐ想像がついたんですが、それをどう利用したとか、何故そんな工夫をして おいたのかということは、全然よめなかった。ラストがとっても素敵。ははは。それにしても、システムがこれこれこうだからおかしかっ たんだ!という、論理的な説明は字面を追うに終始しました。文系人間には宇宙語だ。(01/03/02)

やっぱシリーズもんは最初から(読書日誌31−40へのコメント)

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森 博嗣  1957年愛知県生まれ。現在、国立某大学の工 学部助教授。

本格の精髄 講談社ノベルス モF−01(講談社) 新書 1996年4月5日第1刷・1996年12月5日第6刷 854円 ブ ックデザイン 熊谷直人 カバーイラストレーション 辰巳四郎 1998年12月講談社より講談社文庫として刊行(bk1 amazon

「先生……、現実って何でしょう?」 萌絵は小さな顔を少し傾けていった。 「現実とは何か、 と考える瞬間にだけ、 人間の思考 に現れる幻想だ」 犀川はすぐ答えた。 「普段はそんなものは存在しない」(表紙)

十四歳のとき両親殺害の罪に問われ、外界との交流を拒んで孤高の研究施設に閉じこもった天才工学博士、真賀田四季。教え子の西之園 萌絵とともに、島を訪れたN大学工学部助教授、犀川創平は一週間、外部との交信を断っていた博士の部屋に入ろうとした。その瞬間、進 み出てきたのはウェディングドレスを着た女の死体。そして、部屋に残されていたコンピューターのディスプレイに記されていたのは「す べてがFになる」という意味不明の言葉だった。(見返し)

綾辻行人・法月綸太郎・我孫子武丸・有栖川有栖各氏絶賛のデビュー作!(巻末の作品紹介)

これぞ本格ミステリ! と久しぶりに快哉を叫びたくなった。しなやかで冷ややかな知性によって見事に織りあげられた、文句なしの傑 作パズラーである。 綾辻行人 新人森君の明々晰々たる知略に一読驚嘆し己の不明を恥ぢた。諸君脱帽したまへ、此処に本格の精髄があ る。 法月綸太郎 リアルオーディオよりCOOLでJAVAよりもHOT.ずっと8ビットだったミステリの世界もこれでようやく32 ビットになった。最新のブラウザの用意を。 我孫子武丸 度肝を抜かれる死体登場シーンと、それにも増してショッキングな真相。シャ ープで破壊力抜群のこんな本格ミステリを多くの読者が待っていたことだろう。 有栖川有栖(裏表紙)

##こりゃも ー、最初から、こーゆープログラムが組んであった。としか##考えられないでしょう。でも、どーやって!?どーやってそこまで 予想したのだ?##そして、殺人は予定どおりだったのか?##ということのほうが、トリックより疑問で した。そういえば、シリーズ最終巻、『有限と微小のパン』も、##作中の不可能 犯罪は、状況自体にトリックがあったというか、##仕掛けが似てるような…気がする。ゲーム化されたそうなんだけど、どうなの かな。どうゲーム化したんだろう。謎だ。bk1は表紙イメージなし。


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2004/09/12更新