Kazuo Ishiguro(カズオ・イシグロ)
もー、「日系作家」「イギリスに子供の頃渡った」という断片的な情報から創造していた和風な外見を裏切ってる著者。時間の経過の描 き方が美しい。すれ違いの描き方があくまでさりげなく、自然で、どうしようもない。年をとらずにこの感傷を描ける腕というのはすごい 。あんた、いくつよ。って感じ。でも、自分も主人公の歳に行き着いていないので、この描写が本当によく対象を捉えているのかは、まだ まだわかるのに時間がかかる。(ということにしておこう)確か、有栖川有栖の『マレー鉄道の謎』で、列車で同乗した親子が「日本の作 家知ってます。カズオ・イシグロ素晴らしい」みたいなことを言われていたが。日本の作家って言っていいのかなぁ。日本人(血が)の作 家には間違いないけどね。
遠い山なみの光 No.167
浮世の画家 No.264
The Remains of the Day
The Unconsoled
When We Were Orphans
著者名順一覧 い 著者名順一覧 I 本棚 上 中 下
2005/01/01更新