ペルシャ猫の謎 No.128
収録作品 切り裂きジャックを待ちながら わらう月 暗号を撒く男 赤い帽子 悲劇的 ペルシャ猫の謎 猫と雨と助 教授と
これは再読ではない。と思ったんだけど、内容も全部忘れてるんだけど、どーゆーわけか、ラストの「雨と猫と助教授と」だけは読んで るな。もしかして、全部読んだのかなー。覚えてねー。あー、でも表題作と「悲劇的」はなんとなーく覚えてるかな。結末がちょっとだけ 記憶にひっかかるような気がする。ところで、「赤い帽子」の犯人は森下刑事の推理が当たったのか?(01/11/17)
有栖川 有栖のページへ 作品名順一覧 へへ 読書日誌へ bk1 amazon
有栖川 有栖 1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部 卒業。在学中は同大推理小説研究会に所属。’89年に『月光ゲーム』で鮮烈でビューを飾る。講談社ノベルスには、『マジックミラー』 『46番目の密室』、国名シリーズの『ロシア紅茶の謎』『スウェーデン館の謎』『ブラジル蝶の謎』『英国庭園の謎』がある。本書は、 同シリーズ待望の第5弾である。
〈国名シリーズ第5弾〉 講談社ノベルス アL−07(講談社) 新書 1999年5月5日第1刷 780円 ブックデザイン 熊 谷博人 カバーデザイン 辰巳四郎 2000年6月講談社文庫(bk1 amazon)刊行
初出 「IN★POCKET」 切り裂きジャックを待ちながら(’97年10月号) 猫と雨と助教授と(’97年4月号) 「小説現代」 わらう月(’97年6月号) 悲劇的(’97年12月増刊号メフィスト) ペルシャ猫の謎(’99年5月増 刊号メフィスト) 「小説NON」 暗号を撒く男(’97年2月) 「なにわ」 赤い帽子(’97年12月〜98 年11月号)
人の心にある愛の謎はけっして解くことはできないけれど、それでも部分的にはわかることもあります。男も女も、老いも若きも、善人 も悪人も、つまり人間全部に共通する特徴は、孤独ということ。そして猫とちがって、人は一人でそれに耐えられるだけの強さがないので す。猫が人間を支配できるのも、たぶん根底に、人は孤独の中で猫を必要とするという事実があるからでしょう。 ポール・ギャリコ『猫 語の教科書』より(表紙見返し)
火村&有栖の最新<国名シリーズ> ミステリ史上屈指の禁じ手!?が炸裂する表題作ほか粒ぞろいの七編収録。(巻末の最新刊案内)
ミステリ史上屈指の禁じ手!?が炸裂する表題作、『ペルシャ猫の謎』、名バイプレイヤー・森下刑事が主役となって名推理を披露する 「赤い帽子」他、傑作ミステリ6編&ボーナス・トラックとして「猫と雨と助教授と」を収録。臨床犯罪学者・火村英生とミステリ作家有 栖川有栖の名コンビは、さらに華麗に加速する!(裏表紙)
ギャリコの『猫語の教科書』、読んで
みたい本の一冊。「暗号を撒く男」では、『海のある奈良に死す』にも登場していた、同業の朝井小夜子、
が出てくる。「赤い帽子」では森下刑事が活躍。掲載誌の「なにわ」ってのは、警察内部の雑誌だそうだ。ちょっと見てみたいような。「
悲劇的」マーラーのはコンサートでも、1曲しかやらない(できない)ような長〜い曲だが、この作品は短い。なんか哲学的な作品だ…。
「わらう月」では、語り手は女性、火村とアリスが語られてるのがおもしろい。作中、語り手が、アリスが「月光」がタイトルに入った本
を書いていると思い出す部分があるが、これって、『月光ゲーム』のこと?ははは。
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2004/09/25更新