海のある奈良に死す No.132

再読。この本で、小浜のことを「海のある奈良」と呼ぶことや、八百比丘尼伝説のことなどを知り、歴史を学んでいる友人に、「ミョ― なことしってんな。」と言われた。主人公が一人で人魚伝説の里へ行った場面があったように記憶していたので、「いつまでたっても火村 と一緒に行動してんな〜。おかしいな〜。」と、思ったら、それは思い違いだった。その時訪ねた宿が歴史ある宿だったことまで覚えてい たのに…。そして、かなりあちこち移動するので、吉村達也の本だと思っていた。それも記憶違いだ。たまには本棚ひっくりかえして、記 憶に残ったような本は読み返してみるもんだ。読んだ当時は興味なかったことが今、面白かったりするし。(01/11/20)

表紙もタイトルも好きだ。中身も。(読書日誌131−140へのコメント)

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有栖川 有栖  一九五九年大阪生まれ。同志社大学法学部卒 。大学在学中には推理小説研究会に所属。八九年『月光ゲーム』で衝撃のデビューを果たす。現在は書店勤務の傍ら、本格ミステリーの旗 手として幅広い創作活動を行っている。主な著書に『孤島パズル』『双頭の悪魔』他。

角川文庫 あ26−2(角川書店)10678 文庫 平成10年5月25日初版 600円 カバー 大路浩実 解説 我孫子武丸 カバー 厚徳社 ’95年3月双葉社より単行本刊行(bk1 amazon) 2000年5月双葉社 文庫刊行(bk1 amazon

半年がかりで書き上げた長編が、やっと見本になった!推理作家・有栖川有栖(ありすがわありす )は、この一瞬を味わう為にわざわざ大阪から東京へやってきたのだ。珀友社(はくゆうしゃ )の会議室で見本を手に喜びに浸っていると、同業者の赤星学(あかぼしがく)が大きなバ ックを肩に現れた。久しぶりの再会で雑談に花を咲かせた後、赤星は会議室を後にした。「行ってくる。『海のある奈良』へ」と言い残し て……。 翌日、福井の古都・小浜で赤星が死体で発見された。赤星と最後に話した関係者として、有栖は友人・火村英生(ひむらひでお)と共に調査を開始するが――!? 複雑に絡まった糸を、大胆にロジカルに解きほぐす本格推理。 (裏表紙)

小浜を「海のある奈良」と呼ぶことを 、この作品で知った。八百比丘尼の伝説は高橋留美子のマンガで読んで知ってたけど。これを久しぶりに読んだあと、夢枕獏著の陰陽師シリーズのどれかで、八百比丘尼が登場してた。##地軸の関係で 稚内と那覇の日の出の時刻の差と日の入りの時刻の差がそんなに違う##ってのはびっくりだ。知らなかったよ。この版では、著者 がArisu ARISUGAWA。ところで、拉致事件被害者の方の中に小浜市出身の方がみえるみたいですね。海のある町なんだなぁ 。いや、それだけなんだけど。


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2004/11/20更新