水曜島の惨劇 TRAGEDY IN BLUE LAGOON No.244

このタイトルだと、作中謎とされているダイイングメッセージ?の意味が丸わかりだけど。編集者の高木さんは、惨劇五部作を読むまで は、細めの人を描いていたが、それが修正されたため、ちょっと、のんびりしたイメージになってしまった。でも、頭は回る人に描いてあ るんだなぁ。編集さんが務まっているという設定なんだから。(02/04/19)

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吉村 達也  1952年 東京都生まれ

徳間文庫 よ 6−14(徳間書店) 文庫 1998年4月15日初刷 571円 カバーデザイン 亀海昌次 カバー印刷 近代美 術(株) 取材旅ノート 春島(モエン)・夏島(ヂュブロン )・水曜島(トール) 1994年6月徳間書店より刊行(bk1 amazon

朝比奈耕作、楽園の殺人と対決!!南洋の七曜島に秘められた悲劇!(巻末の最新刊案内)

天城山中で、頭を撃ち抜かれた女性の死体が発見された。大富豪郡司家の娘・未来子だった。死体の右手には「水曜、島に行く、宝島で 待て。」のメモ。さらに部屋の机から推理作家・朝比奈耕作に救いを求める手紙が発見された。未来子は生前、朝比奈の愛読者だったのだ 。朝比奈の前に再び民俗学者・冠鳥一二三の影が! 謎を追う朝比奈。だが、第二の殺人は日本ではなく、遥か南のトラック諸島で起こっ た! 長編推理。(裏表紙)

あれ?第二の殺人???起こったっけ ???もう忘れたよ。『宝島の惨劇』の続き。といった色合いが濃い。続きと言っても、前回と同じ登 場人物とか、事件が実は終わっていなかった。などではなく、頻繁に『宝島の惨劇』の内容に触れ、引 用し、回想される。つまり、行間に、「まだの人は、本屋へGO!」って書いてある感じ?だから売れるんだよね〜。悪い意味でなく。( この場合、売れることがいい意味でなかったらなんなんだろう?)作中、朝比奈耕作名で「トラベルミステリーとは何か」というエッセイ が挿入されていて、なかなかおもしろい。吉村達也的小説作法。みたいで。bk1、Amazonとも表紙画像なし。宝島飯店、通りすが りに見てきました。


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2005/03/08更新