八月の降霊会 No.337

異色の書き下ろし長編ミステリー。ってより、ホラーでは?違うのか?でね、ミステリーだと思ってるから、オカルト的現象にも、最後 には全て解決がつくと思って読む。で、これを読み終わるのが、夜中の二時ってのは、ホラー苦手組みにはツライ。(02/07/30)

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若竹 七海  1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。 大学時代は立教大学ミステリクラブに所属。91年『ぼくのミステリな日常』でデビューし、注目を浴びる。著書に『スクランブル』、『 海神(ネプチューン)の晩餐』、『製造迷夢』、『火天風神』などがある。

角川書店 単行本 平成10年8月30日初版 1,900円 装画 黒井健 装丁 角川書店装丁室 2000年8月角川文庫刊 行(bk1 amazon

今、私はある特別な思いにかられている。記憶があらわによみがえるときのなんとも切迫した気持ち、そして怯え。 ……怯え? これ は、ずいぶんとおかしな感慨なのだと思う。なぜならば、私は思い出すべくして思い出したのだし、それを望んでいた。忘れていた、失っ た思い出を。ところがどうだろう。記憶が明快になるにつれ、私の胃はだんだんに膨らんで、重くなってきた。そしていま、私はあの日の 声を、再び聞いたように思った。 「ママ、ママ……」(本文より)(帯)

震える夜、 すべての魂が…歪められる。 足を踏み入れたときから。いや、招待状を見たときからか。 この妙な感じはどこから来る のだろう。この家から、それとも この中の誰かからだろうか…。真夏の山荘を舞台に真実と嘘がからみ合う、 異色の書き下ろし長編ミ ステリー。(帯)

はい、最後の最後まで、推理小説だと 思って読んでました。んなこたぁ、惹句のどこにも書いてねぇ。あ、面白くないわけじゃないんで、御安心してお手にとってください。夜 中じゃない夜(6〜10時くらい)に読むことをおすすめします。


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2004/09/23更新