船上にて No.71
収録作品 時間 タッチアウト 優しい水 手紙嫌い 黒い水滴 てるてる坊主 かさねことのは 船上にて
短編集。ときどき、構成がわかりにくいのか、こちらの理解力が劣るのか、トリックや描写を理解するのに、何度も読み返す部分もあっ たけれど、おおむね面白かった。一番面白かったのは、表題の「船上にて」。O・ヘンリ好きだし。わかりやすいし、笑えるし、引っ掛け もある。これが一番テンポも良かった。と思う。(01/08/29)
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若竹 七海 1963年東京都生まれ。立教大学文学部史学 科卒業。1991年『ぼくのミステリな日常』でデビュー、ユニークな視点で注目を集める。著書に『サンタクロースのせいにしよう』『 スクランブル』(共に集英社文庫)、『八月の降霊会』(角川文庫)、『ヴィラ・マグノリアの殺人』『古書店アゼリアの死体』(共に光 文社)、『遺品』(角川ホラー文庫)、『クールキャンデー』(祥伝社文庫)などがある。
講談社文庫 わ 18 3(講談社) 文庫 2001年6月15日第1刷 571円 カバー装画 藤田新策 カバーデザイン 石川 絢士 1997年3月立風書房より刊行された『船上にて』(bk1 amazon)を加筆・修正
初出 「オール讀物」 時間(1992年3月号) 優しい水(1992年6月号) 「小説中公」 タッチアウト (1994年2月号) てるてる坊主(1993年8月号) 「小説non」 手紙嫌い(1994年6月号) 黒い水滴(19 96年9月号) 「海燕」 かさねことのは(1993年10月号) 「ミステリマガジン」 船上にて(1996年 11月号)
ありふれた日常の中に潜む殺意と偶然、そして死――著者自らが選んだミステリー短編集。(巻末の最新刊案内)
ナポレオン三歳の時の頭蓋骨≠ェなくなり、ダイヤモンドの原石も盗まれた。意外な盲点とは――表題作「船上にて」。屋上から突き 落とされたOLのダイイングメッセージの皮肉を描いた「優しい水」。五人が順繰りに出した手紙の謎に迫る「かさねことのは」など8編 を収録。著書自らが選んだミステリー傑作短編集。(裏表紙)
はい。「ナポレオン三歳の時の頭蓋骨
」##偽物だと決まっている。だって、3歳から育ってるんだから、3歳の時の頭蓋骨はとれない。##っ
てことに気づきませんでした。トマス君だ。ファンなので、##ビルがO・ヘンリーと気づけなかった##
のは、残念だったが、あ!やられた!と思えて楽しかった。卒論まで書こうと思ったのに、思いつかなかったなぁ。
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2004/09/23更新