ガンバとカワウソの冒険 No.34

結構な大作で読むのに時間かかりました。恥ずかしい話ですが、この本を読むまで、ニッポンカワウソという動物が絶滅の危機に瀕して いる。という事実を知りませんでした。それにしても、歌で何かが語り継がれていくというパターンが好きな作者だ・・・。一体、どうい う結末になるんだろう・・・と、途中心配しながら読んでましたが、ふと、表紙・裏表紙をみると、地図がついてて、どの場所で何が起き たか簡単にかいてありました。あれ、先が見えちゃうんですが。ちと考えもんだと思った。(01/03/07)

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斎藤 惇夫  1940年生。作品は、『グリックの冒険』( 1970)、『冒険者たち―ガンバと十五ひきの仲間』(1972)、『ガンバとカワウソの冒険』(1982)の三作。

岩波書店 913 単行本 1982年11月8日第1刷発行・1993年2月25日第15刷発行 2,427円 画 薮内正幸 5 46p. 23cm 小学4、5年以上 謝辞 この物語を書くにあたり、ニッポンカワウソと、彼らがまだ辛うじて生息している高知県 幡多地方の自然について、辻康雄さんに多くのことを教えていただきました。厚くお礼申しあげます。 1990年7月岩波少年文庫(bk1 amazon)・1993年10月講談 社文庫(bk1 amazon)・2000年9月岩波少 年文庫新版(bk1 amazon)刊行

ドブネズミのガンバと十五ひきの仲間は、ゆくえ不明のネズミをたずねて、四の島に渡ります。探しあてたネズミのそばにいたのは、ヒ トと犬の攻撃で死に絶えたはずの二ひきのカワウソでした。しつようにカワウソをねらう凶暴な野犬と戦いながら、まだカワウソの仲間が 生き残っているかもしれない伝説の河「豊かな流れ」をめざして、ガンバたちの大冒険がはじまります!(『冒険者たち ガンバと十五匹 の仲間』の巻末の著者作品案内)

どうも、カワウソのことを聞いてしま った分、作品にリキが入って長くなってしまったような。でも、ちゃんとおもしろいです。子供の時におもしろい長篇の物語(媒体は本に 限らずとも)に出会うのは幸せですよね。作品案内がないので、変則的ですが、『冒険者たち ガンバと十五ひき の仲間』からひっぱってきました。なんと、巻末の著者案内には、著者の住所が記載されています。時代を感じるなぁ。(しみじみ) メアドはHPのURLは他のページで転記しちゃってますが、これはさすがにやめておきました。一応。なんとなく。Amazonは表紙 画像なし。ニッポンカワウソですが、愛媛県の県の獣(ってものがあるのか。)だそうです。が、最後に目撃されたのは、なんと、197 9年!この話が書かれるより前のことなのです。足跡?があったりとかはしているようですが。もう一度会える日がくるのでしょうか。さ て。こればっかりは、心がけってわけにもいかないしなぁ。


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2005/02/27更新