神様がくれた指 THE DIVINE FINGERS No.886

占い師とスリ。表紙からして女性が主人公だとなんとなく思い込んでました。文庫本としては分厚いほうで、読み終わるのに時間がかか るだろうなぁ。と思っていたのに、一気に読まされてしまいました。カタの着き方がちょっと、予想つかなかったなぁ 。(05/01/12)

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佐藤 多佳子  1962(昭和37)年、東京生れ。青山学 院大学文学部卒業。’89(平成元)年に「サマータイム」で月刊MOE童話大賞受賞。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で’98年度 日本児童文学者協会賞、路傍の石賞を受賞。著書に『しゃべれども しゃべれども』『黄色い目の魚』『ハンサム・ガール』がある。

新潮文庫 さ 42 3(新潮社)7518 文庫 平成16年9月1日発行 本体819円(税別) カバー装画 谷本ヨーコ 解説 「神様≠ュれた異端――物語の結末について――」 坂田靖子 カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室 2000年9 月新潮社より単行本(bk1 amazon)刊行

スリとタロット占い師 二組の魔法の指が街を駆けめぐる――。 クライマックスへ一直線 おもしろさ炸裂! 最上級エンターテイン メント(帯表紙側)

なんだか、あんたって人はピストルを頭に突きつけられてても、そろそろ雨が降りますよ、とか言いそうだな。 そんなハードボイルド じゃないです。現実に直面するのが苦手、ということらしい。もうじき三十路に差しかかるのにね。(帯裏表紙側)

都会の片隅で出会ったのは、怪我をしたスリとオケラの占い師。「偶然」という魔法に導かれた都会のアドベンチャーゲームが始まる。 (巻末の最新刊案内)

出所したその日に、利き腕に怪我を負ったスリ。ギャンブルに負けて、オケラになったタロット占い師。思いっ切りツイてない二人が都 会の片隅でめぐりあった時、運命の歯車がゆっくり回り始めたことを、当人たちはまだ知らない。やがて登場するもう一人がすべてを変え てしまうことも。「偶然」という魔法の鎖で結ばれた若者たち。能天気にしてシリアスな、アドベンチャーゲームの行方は。(裏表紙 )

表紙にときどきついてる、サブタイト ルってデザインで勝手に付くんだろうか???単行本の時は「IL BAGATTO」。第1部から第4部の題がタロットカードにちなん で、愚者、魔術師、恋人たち、運命の輪と凝っている。


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2005/02/26更新