斎藤家の核弾頭 THE NUCLEAR WARHEAD OF SAITO FAMILY No.449
あとで、出版社を見て、ナルホド。というか。中国では、土地は全て国のものだから、道路もすぐできるんだそーだ。総一郎、哀しい奴 だ。そして、滑稽な奴だ。小夜子の措置の話、最近、専業主婦が、夫が出勤した後、実家へ行く。という話を思い出した。娘が甘えている というだけでなく、母のライフワークを終わらせない。という観点から考えるとおもしろいかも。(03/01/10)
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篠田 節子 1955年東京都生まれ。1990年に『絹の 変容』で小説すばる新人賞を受賞。主な著作に『夏の厄災』『カノン』『ゴサインタン』などがある。
朝日新聞社 単行本 1997年4月1日第1刷 1,600円 書下ろし 1999年12月朝日文庫(bk1 amazon)・2001年8月新潮文 庫(bk1 amazon)刊行
書下ろし長篇近未来パニック小説 我々は、日本国政府に対し、 宣戦布告する。 家族の絆を守るために、斎藤家の家長・総一郎は、 核弾頭を手に立ち上がる―――(帯)
「国家主義カースト制」によって、超管理国家となった2075年、日本国・東京。長年、住み慣れた家を政府の策略により追われた斎 藤家は、毒ガスに汚染された危険な地域・ナリタニュータウンへの移住を強制される。政府の勧告を無視し、転居を拒む住民たちに対して 国家権力は数々の嫌がらせや追い立てを画策する。政府の汚いやり方に怒り心頭に発した斎藤家の家長・総一郎は、住民のリーダーとして 抵抗運動を展開するが――(裏表紙)
著者が女性だからか、子供を産み続け
る主人公も子供を産まない登場人物も同様にこっけいに描かれている。そして、小夜子の存在。斎藤家の子供たちのそれぞれの生き方(あ
るいは生かされ方)。総一郎がどこまでもどこまでもピントがずれているのが笑える。
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2005/02/27更新