原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿 No.529

先に蒼中心の短篇集を読んだあとなので、うーん、この子が?え?無事にちゃんと育つの??ってのと、まぁ、続いてるんだからとりあ えず、1つ説を捨ててもいいだろう。ってのがあった。さらに、続けて読んだので、なんとなく、この人は実は、こういう人物!ってのと 、犯人はこいつで、動機の1つはこれ。とか想像がつけやすかった。それでも、残る謎が壮絶。かなぁ。(03/04/29)

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篠田 真由美  1953年、東京本郷生まれ。早稲田大学第 二文学部卒、専攻は東洋文化。’91年に『琥珀の城の殺人』が第2回鮎川哲也賞の最終候補となり、翌年東京創元社より刊行。中井英夫 氏らの注目を集めた。’94年、建築探偵シリーズの記念すべき第一作『未明の家』を発表。 北村薫氏の賞賛を得て以来、傑作を連発し 続けている。シリーズには他に『玄(くろ)い女神』『翡翠の城』『灰色の砦』がある。(裏表紙見 返し) 著者のことば ミステリの王道が犯人探し、つまり WHO DONE IT であることに異論はありません。でも私はいつも それと同時に、あるいはそれ以上に動機探し、WHY DONE IT に魅かれてきました。 外から施錠された温室の中に、切り刻ま れた血みどろの死体が三つ。ことばを亡くした子供が一人。殺人と死体への残虐な陵辱は誰によって、そして何故なされたか。二十歳の桜 井京介とともに、最後までお楽しみいただけましたら幸いです。 建築探偵シリーズ・第一部完結編。(見返し)

講談社ノベルス(講談社) 新書 1997年4月5日第1刷・1997年7月14日第4刷 860円 ブックデザイン 熊谷博人  カバーデザイン 辰巳四郎 カバー写真 半沢清次

建築探偵桜井京介の事件簿 密封された温室に屠られた富豪一族。なかには少年がただ一人残されていた!(巻末の最新刊案内)

建築探偵・桜井京介。人間もまた、その内側に「謎」を住まわせている建築物であると考えるならば、これまで彼が関わってきた謎と解 決の物語は、まさに人間の物語でありました。シリーズ第一部の掉尾を飾る本書『原罪の庭』に、咲く花の色も人の血の色、遥か高みの青 空を映す子供の瞳の色、そして、「母」の涙の色をしています。 宮部みゆき(裏表紙)

後発編を先に読んじゃってるから、# #蒼=薬師寺香澄は多分、殺人犯じゃないだろう##程度は想像がつく。ただし、後発編を読んだので、# #門野さんを無罪放免にしてしまった##のはまちがいだった。なんとなく、アリガチなパターンとしての みで、別に推理とかじゃないんだけど、予想したのは、まず、##渡部晶江は子供の頃、父親か母親に妹と比較さ れて辛い目にあった幼児体験があったので、今なおコンプレックスがある。妹は深堂華乃。かおるの子供の父親は薬師寺静。殺人事件の犯 人はかおる。香澄は実は、かおるの実子杏樹。杏樹として死んだのが香澄。園梨々都はかおる。##と、こんなところ。だからって 、それをつないでいく線はわかんなかった。特に##かおるが実子を死体と一緒に閉じこめたわけが##う がち過ぎたのは、##みすずのアルツハイマーも静に薬でも盛られた##んじゃないか。ってこと。これは 想定されてはいなかったみたい。しかし、『センチメンタル・ブルー』とのギャップが…。bk1は表紙画 像なし。


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2005/01/25更新