炎蛹 flammeus pupa 新宿鮫X No.197

消防や防疫が関わったり、いろんな事件が一つに集約していったり、舞台が大掛かりになったような気がする。甲屋や吾妻は、また登場 の機会があるんだろうか?ロベルトにはありそうだな…。先日南の島へ渡って、みかんを満喫してきただけに、ミカンコミバエの話は一種 、感動もんでした。でも、今はもっと大きな動物と戦ってるみたいだけど。今回は長いカタカナの名前の物質などが出てこなかったので、 ラクだった。うんうん。(02/02/13)

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大沢 在昌  大沢在昌は、基本的に自分は取材をしない作家 だ、という。しかし、『新宿鮫(しんじゅくざめ)』シリーズでは、つねに新たなテーマに対して、 綿密な取材を重ねてきた。この作品のための取材でも、感動を与える人々との出会いがあった。 市民を守る職業は、警察官ばかりではな い。接する機会の少ない場所で、強い使命感を持って闘っている人たちは、我々が考えているよりもはるかに多い。この作品に登場する植 物防疫官・甲屋(かぶとや)もそうだ。その魅力的な言動と、命をかけた使命感は我々を強く感動さ せる。(堤防で/撮影・塔下智士)(裏表紙)  「著者のことば」 四年ぶりの『新宿鮫』の書き下ろしである。 長い夏休みのツケを たっぷりと払わされる羽目(はめ)になってしまった。取材にも時間がかかった。 お待たせした理 由は他にもある。が、いいわけを並べてみても始まらない。ただ、これだけはいっておこう。 お待たせしただけの思いは、作品に詰まっ ている、と。(見返し)

長編刑事小説 書き下ろし カッパノベルス(光文社) 新書 1995年10月15日初版1刷・1995年11月15日4刷 81 9円 カバー・デザイン 亀海昌次 写真提供 PPS通信社 カバー印刷 近代美術 本文のイラストレーション レオ澤鬼 2001 年6月光文社文庫(bk1 amazon)刊行

新宿(しんじゅく)署刑事・鮫島(さめじま)――犯罪者 は恐れをこめて呼ぶ、「新宿鮫」と。連続殺人の犠牲となった外国人娼婦の部屋、植物防疫官・甲屋(かぶ とや)は、突然、鮫島の前に現れた。彼は、殺された娼婦によって南米から日本に侵入した、恐怖の害虫(フラメウス・プーパ=jの蛹(さなぎ)を追っていた。しかし、蛹は消えて いた。羽化(うか)まで数日。蛹を追って、鮫島と甲屋は、危険と罠(わな)に満ちた戦慄(せんりつ)の闇に挑む! 一方、連続放火の頻発(ひんぱつ)。チャイナ・マフィアvs.イラン・マフィアの対立の激化。絡み合い、錯綜(さくそう)する犯罪と凶悪事件は、冬の終わりの新宿に凝縮する。鮫島に、刻々とタイム・リミットが迫 る!! 熱く闘う男たちがここにいる。興奮と感動! 圧倒する迫力! 全エネルギーを注いだ書下ろし傑作第五弾!!(裏表紙見返し )

シリーズの中でも好きな話かな。この 次の『氷舞』はすごく読み滞ってるけど。甲屋さんのキャラクターとか好きなんですが、話の性質上、これ 以上の登場はないだろーな。


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2005/03/21更新