斜影はるかな国 No.884

うーん。このパターンはどこかで。岡坂神策の恋人花形理絵が脇ながら大活躍。クロニクルを作ろうとすると以外にも大きな謎を解くこ とにつながりそうな雰囲気濃厚。といった時、何処までが仲間か。という葛藤の話では別にありませんが、主人公が各方面から意外なこと を聞かされる続ける話でもある。でも、スペイン警察の構造は結局よくわからなかったぞう。シンプル一番。だよね。組織は 。(05/01/10)

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逢坂 剛  1943年、東京生まれ。中央大学法学部卒業後 、広告代理店に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞受賞。87年、『カディスの赤い星』で第 96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞受賞。97年より執筆に専念。著書に『水中眼鏡(ゴーグル )の女』『燃える地の果てに』『デズデモーナの不貞』『禿鷹の夜』『無防備都市 禿鷹の夜U』『重蔵始末』『のすり(Kaiju注:原文では「狂」の下に「鳥」という字)の巣』などがある。

文春文庫 お 13 7(文藝春秋) 文庫 2003年11月10日第1刷 本体943円+税 装丁 多田和博 装画  (C)Carlos Lezcano/Sepulveda, Segovia/PPS 解説「逢坂さんとのこと」 堀越千秋 1991年7月朝日新聞社より単行 本(bk1 amazon)、1994年7月講談社 文庫(bk1 amazon)、1996年3月朝日文 芸文庫(bk1 amazon)刊行

スペイン内戦中、日本人義勇兵がいたことを知り、取材する記者が巻き込まれる歴史の謎(巻末の最新刊案内)

1936年、フランコ将軍らが蜂起して勃発したスペイン内戦。その最中に、ギジェルモ・サトウと名乗る日本人義勇兵がいた。通信社 特報部の記者・龍門二郎は、男の足跡を取材するためスペインに飛ぶが、その裏には大いなる秘密が隠されていた――。スペインの過去と 現代を舞台に描かれた、壮大な冒険ミステリー。 解説・堀越千秋(裏表紙)

文庫としてはずいぶん厚いけど、一気 に読めます。冒険はちょっと都合よすぎなところもあるけど、仕掛けられた謎が大きく、主人公が少しずつ解いてゆくのを一緒に楽しめる 。って、主人公は真剣だけど。


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2005/03/27更新