黒と茶の幻想 BLACK & TAN FANTAZY No.911
おもしろかったし、最近読んだこの作者のものにしては、最後で肩透かしを食わなかった。でも、なんでこのタイトルなのかよくわから ないー。舞台は屋久島のようです。最近家族が屋久島へ行ったのですが、彼らほどハードなコースへは進まなかったようです。一度は見た い、縄文杉。でも、これを読んだ後では、もっと探したいものができてしまう。あるのかないのか謎のまま。いろいろな謎が提示され、あ るものは解かれ、あるものは持ち越され。そうして、彼らの旅はどこへ続くのだろう。(05/02/09)
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恩田 陸 1991年の第三回日本ファンタジーノベル大賞 の最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。ホラー色の強い作品であったが、綾辻行人氏を始めとする若手ミステリー作家の注 目を集める。著作は「球形の季節」(新潮社)「麦の海に沈む果実」(講談社)「象と耳鳴り」(祥伝社)「月の裏側」(幻冬舎)「ネバ ーランド」(集英社)「ライオンハート」(新潮社)など。
講談社 単行本 2001年12月10日第1刷発光 本体2,000円 装幀 北見隆 デザイン 京極夏彦with FISCO 初出 「メフィスト」2000年5月号〜2001年9月号
華麗にして「美しい謎」 恩田陸の全てがつまった最高長編(帯)
――目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、あたしは見えない森のことを考えていたのだ。どこか狭い場所で眠っ ている巨大な森のことを。 学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。 太古 の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた『過去』の闇。旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか……?(帯 )
憂理って『麦の海に沈む果実』の?あっちではちょっと非凡程度でしたが、出てくると非常に非凡って感じなのでしょうか
。人生の中で解かれずに残ってきた謎を解く旅。ゴーカだなぁ。ある意味とっても。さて、謎は全て解けるのでしょうか。解けることがよ
いのでしょうか。
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2005/02/20更新