ターゲット TARGET No.193

朝倉恭介の活躍は前にどこかで読んだ。それが、この作品だったのか、シリーズ第3弾なので、それ以前の作品なのか、思い出せない。 この作品が、2001年の作品だったことを考えると、前作か、前々作なんだろうけど。それにしても、これが、6部作の一部だってのは 驚きだ。これだけかっこいい「悪のヒーロー」が描けるんだから、「正のヒーロー」のシリーズの方が、楽しみだ。うちん中のどっかにあ るだろうから、探してみよう。(01/??/??)

彼は悪なのか善なのか、とにかく、ヒーローではある。(読書日誌191−200へのコメント)

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楡 周平  米国企業在職中の1996年に書いた『Cの福音 』が、いきなり大ベストセラーに。超弩級の新人登場!と読書界の話題をさらった。独立後もベストセラーを連発。日本人離れしたスケー ルの大きなストーリーを圧倒的なパワーとスピード感で読ませる、まったく新しいタイプの作家である。著著に『Cの福音』『クーデター 』『猛禽の宴』『クラッシュ』(いずれも小社刊)のシリーズ連作のほか、『ガリバー・パニック』『青狼記』(講談社)『外資な人たち 』(中央公論社)などがある。

宝島社文庫(宝島社) 2001年2月8日第1刷 762円 カバーデザイン 穴水園子+宮井勇気 写真 IPS 解説 茶木則雄  1999年11月宝島社より単行本として刊行

世界の大国アメリカを滅ぼそうと在日米軍基地に仕掛けられる恐怖のウイルス兵器…危機管理ゼロの日本を襲う最悪のシナリオ!「北の 陰謀」を未然に防ぎ、テロリストを殲滅せよ…密命を帯びて沖縄に飛ぶ恭介を待ち受けるものは?皮肉な運命の糸のねじれか、追われるべ き恭介がCIAの工作員として「北」の男を追う。『Cの福音』『猛禽の宴』に続く朝倉恭介シリーズ、必殺の第3弾。待望の文庫化!( 裏表紙)

朝倉恭介シリーズ第3弾とあるが、『 クーデター』『クラッシュ』の正義のヒーローとの対決が『朝倉恭介』というシリーズ最終巻らしいので、ど ういえばいいのか?流行を衝いた話。すごい。また、悪のヒーローが、正義?側へまわって活躍、という趣向もおもしろい。魅力的な悪役 が正義の味方かのように行動し、喝采を浴びる。とゆーか、うまいことやる。なかなかお目にかかれない。こいつは途中で半端に正義に目 覚めたりしない。最後までスマートな悪役なのだ。多分。


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2005/02/23更新