とり残されて
収録作品 とり残されて おたすけぶち 私の死んだ後に 居合わせた男 囁ささやく いつも 二人で たった一人
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宮部 みゆき 昭和35(1960年)生れ、東京・深川育 ち。法律事務所勤務を経て、「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以降「魔術はささやく」で日本推理サ スペンス大賞、「龍は眠る」で日本推理作家協会賞、「本所深川ふしぎ草紙」で吉川英治文学新人賞を、「火車」で山本周五郎賞を受賞。 時代捕物帖、法定もの、昭和史、ミステリーの各分野において多彩で見事な成果を上げている。
文春文庫 み 17 2(文藝春秋) 文庫 1995年12月10日第1刷・1996年11月20日第6刷 466円 カバー 方 緒良 解説 北上次郎 1992年9月文藝春秋より単行本刊
勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子どもの幻に出会う。そんな折、校内プールに女性の死体が……。その謎にせまる 表題作ほか、夢の「場所」捜しから始まる内面の旅を描いて名作の聞こえ高い「たった一人」など六篇を収録。巧みな伏線、鮮やかな舞台 設定。清新にして熟達の筆致をお楽しみください。 解説・北上次郎(裏表紙)
「たった一人」の評価が高かったそう
ですが、自分の好みとしては、「おたすけぶち」の方。ただ、ありがちな設定カナ?という気はするけど。「いつも二人で」の次に「たっ
た一人」を配するってのは、やっぱり考えてのこと?「居合わせた男」「囁く」もオチがついた。と思ったらまだ先がある、という展開が
好きかな。「とり残されて」昔、「あそぼ…」「遊ぼ…」だったかどっちだったか忘れたけど、オカルトマンガで怖い思いをした思い出が
よみがえ〜る。でも、内容は覚えてない。「想いは残る」この間、『虹の天球儀』でメインテーマ
のように扱われていたこのセリフ。こっちでもそうなんだけど、想いの種類によりますな。コワい。でも、「私が死んだ後に」のような残
り方もするわけだ。うん。ばらばらな物語なんだけど、作家が一人だから当然といえば当然かもしれないけど、一つのカラーに染まってい
る、一つの世界を作っている。んでしょうね。あっちとこっちが繋がってる。
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2005/01/30更新