警官嫌い 横浜狼犬よこはまハウンドドッグエピソード1 No.565

うーん。別に新宿鮫に刺激された…。とか、そういうわけじゃないよね。シリーズ第3弾、ただし、時系列的に第1弾より前という設定 。終わったところで、「あれ?長篇なん???」だって。連作短編ってこと?一応、一章ずつ物語が完結しているようですが。今までが長 篇だったから、長篇ってことにしたってこと???謎。(03/06/15)

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森 詠  疾駆(しっく )する狼犬の孤独 日本大学教授・文芸評論家 小梛治宣(おなぎはるのぶ) 森詠(もりえい)は、直木賞候補となった『雨はいつまでも降り続く』以降、独自なハードボイルドの世界を追 求し続けている。そのなかでも、一際(ひときわ)目を引くのが、カッパ・ノベルスでは本書が3冊 目となる海道章(かいどうあきら)シリーズだ。日韓の混血刑事で「狼犬(おおかみいぬ)と仇名(あだな)される海道警部補が、ヨコハマの闇の世界 に蠢(うごめ)く凶悪犯罪に独り牙をむき、闘いを挑む。彼の心を常に支配している喪失感、 拠(よ)り所(どころ)の無さといったものは、現代人に共 通しているものでもある。ヨコハマの放つ猥雑(わいざつ)な匂いと、その中を疾駆する狼犬の吐息 とが、行間から溢(あふ)れんばかりに読者に迫ってくるはずだ。(裏表紙)  このところ警察官 の不祥事や、警察官の職務怠慢(たいまん)や犯罪に対する無気力さが、あいついでマスコミによっ て暴露され、われわれは唖然(あぜん)とさせられている。当分の間、国民の警官嫌いや警察不信が 拭い去られることはないだろう。しかし、第一線の警官たちが、みな職務怠慢で堕落(だらく)して いるというわけではない。むしろ警官の大多数は、社会の正義や安寧(あんねい)を守るため、日夜 、犯罪撲滅に身体を張って闘っているのだ。海道章(かいどうあきら)刑事も、そうした警官の一人 。本書は警察不信が高まる逆風のなかで、必死に犯罪者を追う海道刑事の横浜狼犬(よこはまハウンドドッ グ)エピソード1である。 「著者のことば」(見返し)

長篇推理小説 カッパ・ノベルス(光文社) 新書 2000年5月30日初版1刷 838円 カバー・デザイン 辰巳四郎 写真撮 影 村田倫也 カバー印刷 近代美術

初出  「別冊小説宝石」 邀撃(1995年初冬特別号「邀撃捜査」を改題) 川のない魚(1999初夏特別号) 自殺の 輪(1996年初夏特別号「見当たり捜査」を改題) 横浜黒社会(1996年初冬特別号「内偵捜査」を改題)  「小説宝石」  ブラザー(1996年3月号「機動捜査」を改題) 下手くそ(1996年9月号「初動捜査」を改題) 「警官嫌い」(19 99年1月号)

暴力団と組んだ香港(ホンコン)マフィア「14(サップセイ )K」が横浜・中華街の大物を暗殺しようとしている。この動きをキャッチした横浜中央署の刑事・海道章(かいどうあきら)は、応援を待たず単独で現場に向かう。愛用のS(スミス )&W(ウエッソン)・三八チーフズ・スペシャルを手に。しかし、目の前に現れた刺 客(しかく)は、海道の協力者を捕らえて盾(たて)にして いた!(「横浜黒社会」) 一度狙った獲物は一人になっても追い詰める。日本と韓国の血を引いた生い立ち。「ハマの狼犬(おおかみいぬ)」の異名(いみょう)をとり、県警内部からも異 端視される海道の死闘を描く七つの事件簿(エピソード)! シリーズ長編『横浜狼犬(ハウンドドッグ)』『死神鴉(しにがみからす)』に至るまでの 語られざる事件の真実がいま明かされる!(裏表紙見返し)

長編ということだが、1章ずつ名前が ついていて、ちゃんと事件が解決する。エピソード1という位置づけでなければ連作短篇集でしょう。発表順も前後してるし 。


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2005/01/16更新