夏のロケット No.907
高校時代には単なる夢だったものに、それぞれが目的を付加した。それが幸せなのかそうでないのかわからないが、とにかく楽しそうだ 。たまたま町工場のおっちゃんたちと電話で話す機会が何度かあって、技術に誇りをもっている姿が源さんや国見さんに重なりました。設 計とか材料工学などのことをちゃんと知っている人にもおもしろいのか、想像はつきませんが、わからなくても、おもしろかった。歯医者 の待ち時間に持っていったら、予想以上に長く待つことになって、結局読み終えてしまった。長い間途中まで読んだところで放ってあった ので、この機会に読み終えることができてよかった。火星の空はピンクなのでしょうか。(05/02/04)
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川端 裕人 1964年兵庫県生まれ。東京大学卒業後、日 本テレビに入社。科学技術庁担当記者などを経て97年に退社。98年『夏のロケット』で第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞 を受賞し、小説家デビュー。以降、『リスクテイカー』『ニコチアナ』(以上文藝春秋)『The S.O.U.P.』(角川書店)など 、金融からコンピューターまで、あらゆる現代的なテーマをとりいれた作品を発表している。一方ネイチャーライティングの作品として、 『オランウータンに森を返す日』(旺文社)、『ペンギン、日本人と出会う』(文藝春秋)等がある。
文春文庫 か 28 1(文藝春秋) 文庫 2002年5月10日第1刷・2003年4月25日第4刷 本体638円+税 カバー 木内達朗 解説「やさしい過激派』 小谷真理 第15回サントリーミステリー大賞優秀作品受賞作に加筆修正を加えたもの 1 998年10月文藝春秋より単行本(bk1 amazon)刊行
火星に憧れる高校生だったぼくは、現在は新聞社の科学部担当記者。過激派のミサイル爆発事件の取材で同期の女性記者を手伝ううち、 高校時代の天文部ロケット班の仲間の影に気づく。非合法ロケットの打ち上げと事件は関係があるのか。ライトミステリーの筋立てで宇宙 に憑かれた大人の夢と冒険を描いた青春小説。解説・小谷真理(裏表紙)
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2005/04/03更新