桜宵さくらよい No.554
収録作品 十五周年 桜宵 犬のお告げ 旅人の真実 約束
謎が解けたらすっきりするだけではないのが人生。そんな短編集かな。謎が解けても続いてゆくのが人生。解けた謎を抱えてゆくのも人 生。うーん。あちこちの登場人物が顔を出したり、言及されたり。北森ファンには嬉しい1冊でしょう。多分、まだ読んでない本に登場し てる人も出てるんだろうなぁ。(03/06/09)
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北森 鴻
講談社 単行本 2003年4月15日第1刷 1,600円 装幀 藤田新策
初出 「IN☆POCKET」 十五周年(2002年1月号) 桜宵(2002年4月号) 犬のお告げ(2002年7月 号) 旅人の真実(2002年11月号) 約束(2003年1月号)
今夜も 《香菜里屋》で、 ひとつ謎が 明かされた。 旨いビールに、 しゃれた酒肴。 そして何よりこの店には、 事件を読み解 く心がある。(帯)
事件のきっかけは、 不意に訪れる。 「十五周年」 夕海が、手にしたバッグから 白い封筒を取り出した。 封筒の中身は、一枚の カードだった。 「花宵」 一度訪ねてみてください。 わたしがあなたに贈る 最後のプレゼントです。 「犬のお告げ」 《悪魔のリ ストランチ》と異名をとる、 リストラ要員選びの ホームパーティを 開いているそうだ。 「旅人の真実」 あの金色のカクテルに 固執するお客は、 あれから来ましたか。 「約束」 たった一つの旅の思い出、 それがこの店なんですよ。(帯 )
心がすれ違うから、読み解く人が必要
とされる。「約束」では、工藤が香菜里屋を離れている。「旅人の真実」では、前作『花の下にて春死なむ』
の七緒が登場。
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2005/01/03更新