闇色あんしょくのソプラノ No.462

うーん。おもしろかったけど、つづけて読んだせいか、途中で話が読めてきてしまった。もうちょっと、間隔あけて読もう。それと、ち ょっと、街の歴史とエピソードが上手に絡んでなかったような気が。「あんしょく」とは読めなかったな。「やみいろ」だと思っ た。(03/01/19)

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北森 鴻  1961年、山口県生まれ。駒沢大学文学部卒。 編集プロダクション勤務を経て、執筆活動に入る。95年、「狂乱廿四考」で第6回鮎川哲也賞を受賞。99年、「花の下にて春死なむ」 で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主な著書に「狐罠」「メイン・ディッシュ」「凶笑面」「顔のない男」「蜻蛉始末」「狐闇」など がある。

文春文庫 き 21 1(文藝春秋) 文庫 2002年10月10日第1刷 667円 装画 藤田新策 デザイン 石川絢士 解説  西上心太 1998年9月立風書房刊行

その詩に魅せられた者は不幸になる―― 神無き地・遠誉野で戦慄の殺人事件が幕を開ける 驚愕の結末をあなたは見破れるか?(帯)

本書は夭逝した天才詩人に魅せられ、不思議な因果律に搦めとられてしまった人間たちを浮き彫りにする物語である。数多くの偶然と必 然が、三十年の時を隔て、山口と東京都下の小都市を結びつけ、運命の歯車を廻し始めるのだ。もっとも<偶然>の多用といっても決して ご都合主義的なものではない。それは複雑なプロットの中に消化され、ラストの驚愕の真相に有機的に結びつく極めて意図的な<偶然>な のである。 (西上心太・解説より)(帯)

夭逝した童謡詩人・樹来たか子の「秋ノ聲」に書かれた<しゃぼろん、しゃぼろん>という不思議な擬音の正体は? たか子の詩に魅せ られた女子大生、郷土史家、刑事、末期癌に冒された男、医師、そしてたか子の遺児・静弥が神無き地・遠誉野に集まり、戦慄の事件が幕 を開ける。驚愕の長篇本格ミステリー。 解説・西上心太(裏表紙)

遺品』で、女優の足跡を追い、こちらでは、詩人の足跡を追う。ので、なんだか、もしかして、ホ ラー?とかちょっと思ったり。途中で怪談もちょっと出てくるし。町の成立もホラー的だし。ただ、なんで、町をそんなにオカルティック ともいえる設定にしたかはよくわかんない。必然性がないと思う。Amazonは表紙画像なし。


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2005/01/03更新