ヨコハマベイ・ブルース No.413
収録作品 牙の刻 街の貌 女の眼 凪の港 光の花 雨の谺
『深夜にいる』を読み終わったと思って、こちらに半分くらい手をつけた時点で、『深夜…』の感想を書こう、と本を開いたら1作残っ ていた。間抜けだ。というか、やっぱり、長編より短編集、短編集より連作短編集のほうが好きなので、気を入れて本を見てるというか、 読んでるというか。だからって、細部まで読み込むとか何度も読み返すとかそういうわけでもないけど。タイトルの通り、横浜の街が舞台 。主人公が退職した刑事。あ、なんか、設定を聞くだけで、おもしろそうじゃないですか。おもしろかったです。(02/11/22)
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香納 諒一 1963年横浜生まれ。早稲田大学文学部卒業 。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞受賞。『時よ夜の海に瞑れ』(文庫版『夜の海に瞑れ』)で長編デビュー。9 9年『幻の女』で第52回日本推理作家協会賞受賞。現在最も期待される正統ハードボイルド・冒険小説の旗手である。他著に『春になれ ば君は』『熱風都市』『梟の拳』『ただ去るが如く』『天使たちの場所』『宴の夏 鏡の冬』『デイブレイク」など。
幻冬舎 単行本 2000年3月10日第1刷 1,600円 装丁 多田和博 写真 水谷文彦(image)
初出 「Pontoon」 牙の刻(1998年12月号) 女の眼(1999年6月号) 光の花(1999年8月号) 雨の谺(1999年9月号) 「問題小説」 街の貌(1998年12月号) 「週刊小説」 凪の港(1999年 5月28日号)
掟なき街が 俺たちに 火をつける! 金になるなら何でもやる元興行師と ヤクザ以上に凶暴な元刑事。 トラブル歓迎のふたり組― ―期待の作家が放つニュー・ヒーロー登場!(帯)
こんな奴らが コンビを組んだ―― 金円友(キム・ウォヌー) 《呼び屋の金》と呼ばれた元興行師。今や、探偵社や業界紙の経営者 、見合い結婚斡旋まで、あらゆる肩書きの名刺を持つ《何でも屋の金》。 流一(ながれ・はじめ) 気の荒さと躰の大きさで、横浜中の 暴力団から恐れられていた元神奈川県警のマル暴担当刑事。のっぴきならない事情で退職し、天敵だった金の用心棒となる。(帯 )
彫安、おっさんなど、脇役も光る短篇
集。香納諒一自身が横浜で育っているらしく、街の様子が細かい。何でも屋とその用心棒のふたり組みにふさわしく、事件の性格がなんで
もありで楽しい。
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2005/01/02更新