雨のなかの犬 Dog in the Rain No.133
収録作品 雨のなかの犬 新緑 黄昏に還る 待つ 蕗子への伝言 遥か彼方
探偵が出てくる短編が好きなので、あっとゆーまに読み終わった。不思議なもので、同じ厚さでも、短編がつまっているものと、長編で は、読む速度が違う。多分、インターバルを置いたのち、再び取りとりかかれるまでの気合の度合いだ。長編は、時間あるときに読みたい と思う。とはいっても、昼職場で読み始め、夜、家で読み終わるというパターンにはあまり変化のつけようもない。これがおもしろかった ので、今週は香納諒一週間だ!と思ったら、家には他の作品が見当たらなかった。まぁ、そんなもんだ。(01/11/21)
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香納 諒一 1963年横浜生まれ。早稲田大学第一文学部 卒業。1991年『ハミングで二番まで』で第13回小説推理新人賞を受賞しデビュー。1999年『幻の女』で第52回日本推理作家協 会賞受賞。ハードボイルド作品を中心に旺盛な活動を続けている。他書に『梟の拳』(講談社文庫)『天使たちの場所』『ヨコハマベイ・ ブルース』などがある。
講談社文庫 か 73 2(講談社) 文庫 2000年8月15日第1刷 552円 カバーデザイン 多田和博(フィールドワーク ) 解説 香山二三郎 1997年4月講談社より刊行
初出 「小説工房」 雨のなかの犬(サンサーラ・1996年6月増刊号) 「小説フェミナ」 新緑(1994年 夏季号) 「週刊小説」 黄昏に還る(1996年8月30日号) 「小説王」 待つ(1994年2月号) 「問題小説」 蕗子への伝言(1996年3月号) 「メフィスト」 遥か彼方(小説現代・1996年12月増刊号 )
噛ませ犬。現役時代、武藤順次(じゅんじ)はそう呼ばれた。闘志剥き出しのブルファイター。 探偵の碇田(いかりだ)は、ヤクザに嫌がらせを受ける順次と妻に力を貸すが……。表題作ほか、有 楽町のガード下に事務所を開ける一匹狼の探偵が出くわした、やるせない男と女たちの姿を乾いた文体で描き出す、ハードボイルド連作短 編集。(裏表紙)
これを読むまで、香納諒一作品になか
なか手が伸びなかった。なんか、おもしろいけど厚いし、内容熱いし、けっこう疲れるし。この後は、何冊か読んでみよう。と思ったら、
逆に、手近に置いておいたはずの本(具体的には「風よ遥かに叫べ」)がどっかに行ってしまったりして、なかなかご縁がない作家。ハー
ドボイルドにハードについてく体力のない人間にはこれくらいがちょーどよかったかも。碇田探偵は『夜の海に瞑れ』に登場した探偵だそ
うだ。
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2005/01/02更新