茨姫いばらひめはたたかう No.825

誰と?というところでしょう。悪い魔女と?茨と?それとも。ところで、『カナリヤは眠れない』『QED』に続けてこれを読んだ。『 カナリヤは眠れない』で、あとがきに銭洗弁天がでてきて、『QED』に銭洗弁天が出てきて、全てに小松崎が登場。『QED』は別人だ けど。でも、両方記者。で、『QED』にも『茨姫はたたかう』にも坂下という女性が登場する。偶然なんだけど、ややこしかった…。『 QED』の奈々の妹沙織とこっちのシリーズの小松崎の同僚の里菜がかぶるし。かろうじて、関東と関西なので、会話やカラーが違うけど 。(04/09/19)

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近藤 史恵  前作『カナリヤは眠れない』(祥伝社文庫)で 現代の若者が抱える心の病を暖かくも鋭く描き、特に女性ファンの圧倒的支持を得たミステリー界の俊英である。シリーズ二作目の本書も 、必ずや読者の心を癒(いや)してくれるだろう。一九六九年、大阪生まれ。大阪芸術大学卒業。九 三年に『凍える島』で第四回鮎川哲也賞を最年少で、著書に『アンハッピードッグズ』など。

長編推理小説 書下ろし 祥伝社文庫 こ 14−2(祥伝社) ミステリー 平成12年6月20日初版第1刷発行 533円+税  カバーデザイン 芦澤泰偉 三輪佳織 解説 「読むと元気が出る癒(いや)し系小説≠ニして楽 しみなシリーズ!」 作家・評論家 野崎六助

ストーカーに怯(おび)える女性が立ち上がったきっかけは…(巻末の最新刊案内)

<童話の眠れる茨姫(いばらひめ)は、王子様のキスによって百年の呪(のろ)いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?>対人関係に臆病で頑(かたく)なに心を閉ざす梨花子(りかこ)は、ストーカーの影に怯(おび)えていた。だが、心と身体を癒(いや)す整体師合田 力(ごうだりき)に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる! 若者たちに贈る繊 細(せんさい)で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー!(裏表紙)

読書日誌での『QED』は、シリーズ 8作目『QED〜ventus〜鎌倉の闇』のことです。作中、眠り姫(茨姫)、シンデレラ 、白雪姫の王子の話が出てきますが、ディズニーでも、この3人には確か名前がありません。(眠り姫はあったかも)最近のヒーロー(と いうか、ヒロインの相手役)は、名乗りますがね。古典では王子は没個性だったのでしょう。王子は王子。それ以上でもそれ以下でもない 王子という全体性の体現を求められていたんでしょうね。


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2005/06/05更新