鬼のすべて No.547

前も、『悪魔のカタルシス』で思ったけど、ラストのああいった仕掛けのようなことは、あまり長編向きじゃないような気がする。勝手 な思い込みだけど。話はこっちの方がおもしろかった。謎かけがあって、伏線もあって、謎解きもあって。鬼の正体。ハルアキの言うとお りだとしたら、哀しい。(03/06/01)

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鯨 統一郎  1998年、「邪馬台国はどこですか?」で鮮 烈デビュー、ミステリー界の話題をさらう。以来少年一休が足利義満の死の謎に立ち向かう「とんち探偵一休さん 金閣寺に密室(ひろかむろ)」、第二次世界大戦の敗戦の理由は消えた北京原人の化石にあったとする「北京原人の日」 などを発表、次々に歴史や民俗学の常識を覆し、読者を仰天させている。

文藝春秋 単行本 平成13年9月25日第1刷 1,381円 装丁 鶴丈二

鬼が日本によみがえる?! 鬼に見立てられ殺された二人の女。 連続殺人は鬼の仕業なのか。 『邪馬台国はどこですか』の著者が放 つ 驚天動地の長篇民俗学ミステリー(帯)

死体を鬼に見立てた連続殺人――。 新聞各紙に鬼≠フ署名がある犯行声明文が送られてきた。友人を殺された刑事みさとは、 かつ て「日本から鬼を消す」という言葉を残して警視庁を去った元敏腕刑事ハルアキとともに、鬼≠フ正体を追う。(裏表紙 )

表紙が、進化の過程で、途中から鬼に なるってな絵だ。なので、『北京原人の日』と混乱したり致しました。裏表紙の見返しにぎょっとしました 。だって、話が終わってから安心してるところに目に入ったので。うぅ。


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2005/01/01更新