翼ある蛇 No.821
やっと読み終わった、「蛇神」シリーズの読み残し。登場人物の身にこれから何が起るのか大体知ってから読んでいるので、その辺りは 、順番に読まなくて残念。ただ、50ページを沢地のホームページのコラムの記述として裂いているので、その辺りは、なんか、教科書と いうか、別の小説を読んでいるようでした。蛍子は1作目では出てこないけど、この2作目から4作目までほぼ語り手を務める。あとがき で『蛇神』がシリーズにするつもりじゃなかったというような記述があって、それはびっくり。(04/09/15)
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今邑 彩 長野県生まれ。都留文科大学英文科卒。89年『 卍の殺人』で鮎川哲也賞の前身である<鮎川哲也と13の謎>の13番目の椅子を受賞。その後、推理小説を中心に精力的に作品を発表し ている。主な作品に『少女Aの殺人』『鋏の記憶』『赤いべべ着せよ…』『蛇神』(角川書店)、『i(アイ)』『盗まれて』などがある 。
角川ホラー文庫 H 37−3(角川書店)11639 文庫 平成12年9月10日初版発行 本体762円(税別) カバー 北見隆 口絵 北見隆
英文学翻訳家でフェミニスト、沢地逸子のホームページに「生理ガハジマリマシタ。ヨッテ、明日、母ナル神ニ生キ贄ヲ捧ゲル儀式ヲ行 イマス。コンドハ人間デス」という不気味なメッセージが書き込まれ、その翌日、都内で大学生の猟奇他殺死体が発見された。沢地の担当 編集者、喜屋武(きやん)蛍子は、同居している姪の火呂(ひろ )が自分に黙ってこのホームページにアクセスしていたことを知り、疑念を抱く。火呂には胸に蛇の鱗に似た痣(あざ)があり、かつてそれを見た神女が海蛇の生まれ変わりだと告げた記憶が蘇ってくる。書き下ろし長編ホラー。 (裏表紙)
前作とは場所も時間もちょっとずれた
位置での事件展開です。Amazonは表紙画像なし。
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2005/03/13更新