私が見たと蠅は言う I, Said the Fly No.830
思ったより、明るい感じの話でした。登場人物が限定されているので、謎解きを楽しむのにもいい感じではないでしょうか。主人公のア パートに法的に結婚している人が一人も住んでいないのが不思議な感じでした。そういう世相、地域性?という設定なのか、よくわからず …。そのあたりはあまり深く考え込まずに、ささっと楽しめます。(04/10/13)
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Elizabeth Ferrars エリザベス・フェラーズ 1907年 ビルマのラングーン(現ミャンマー、ヤンゴン)生まれ。ロンドン大学でジャーナリズムを専攻し、いくつかの普通小説を発表したのち、 40年に『その死者の名は』で、ミステリ作家としてデビュー。トビーとジョージが活躍する『猿来たりなば』(42)を始めとする一連 のシリーズは、国内外で好評を博した。代表作に、本書や『間に合った殺人』(53)などがあり、ユーモラスかつトリッキーな味わいが 特徴である。その著作は七十作を超え、英国推理作家協会(CWA)の創設メンバーであり、70年代後半にはCWAの会長も務めるなど 、英国ミステリ界をリードした。95年没
ハヤカワ文庫 HM 290−1、HM フ 25 1(早川書房)5375 文庫 2004年4月20日印刷・2004年4月30 日発行 本体720円+税 カバーイラスト COZY TOMATO カバーデザイン ハヤカワ・デザイン 訳 長野きよみ 解説 三橋暁 献辞 F・LとV・Lに 1945 1955年9月ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックとして刊行された作品を改訳の上文 庫化
ケイ29歳、夫と別居中。おかしな隣人たちと暮らす貧乏アパートは降って湧いた殺人事件で、てんやわんやの大騒ぎ! 懐かしくてほ ろ苦い、フェラーズ会心の「レトロ下宿」フーダニットをどうぞ。 法月綸太郎氏(作家)のオススメ(帯)
ロンドンの安アパートは、女流画家のケイ、評論家のテッドとその愛人メリッサ、建築家のチャーリーに、作家志望のナオミなど一癖も 二癖もある住人揃い。ある日、フランスへ行くとアパートを出たナオミの部屋からピストルが発見された。みんなが不安を煽られたその矢 先、ナオミ自身が射殺体でみつかり、容疑者にされたアパートの住人たちはそれぞれ勝手に推理しだす……二転三転する真相から目が離せ ないユーモラスな本格(裏表紙)
エキセントリックなケイの友人夫婦が
とっても笑える。みーんな怪しく見える下宿で、犯人は、そして、「蠅」は誰だったのか?ケイの身を案じながらも、とりあえず、冒頭に
一人で登場するので、彼女は最後まで無事。なんだけど、一人で登場するので、犯人は誰なのかわからないのです。
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2005/02/22更新