比翼 Hiyoku No.822
収録作品 風神雷神 筆屋さん 胡蝶の舞 スペードの弾丸 赤いロープ 思いのまま お村さんの友達 比翼 記 念日 好敵手 花の別離
短篇が4つの部屋に分けられている。が、「三の部屋 怪異譚」と同じくらい「四の部屋 恋の涯」が恐かったぞう。むしろ、「お村さ んの友達」のほうが、ほのぼのかも。007見てたら、「胡蝶の舞」みたいな芸してました。黒子がまるわかりで一人でする芸じゃなかっ たみたいだけどね。「一の部屋 職人気質」の二編が好き。「ニの部屋 奇術の妙」にもわりと通じるところがあっておもしろかった。表 題作「比翼」は四の部屋なんだけど、やっぱり怖い。なんか、タイトルとイメージした内容が違ってた。(04/09/18)
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泡坂 妻夫 1933年東京神田生まれ。家業の紋章上絵師の仕事を継ぐ。’75年 、処女作『DL2号機事件』で第1回幻影城新人賞佳作入選。’78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、’88年『折鶴 』で第16回泉鏡花文学賞、’90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。アマチュア・マジシャンとしても活躍し、’69年に石田天 海賞を受賞。『奇術探偵曾我佳城全集』は、「このミステリーがすごい!」2001年度版第1位に輝いた。
光文社 単行本 2001年2月25日初版1刷発行 1,700円+税 装丁 多田和博 紋画 泡坂妻夫 章扉画 安里英晴 カバ ー印刷 慶昌堂印刷 2003年8月光文社文庫刊行(bk1 amazon)
初出 「小説すばる」 風神雷神(1996年11月号) 胡蝶の舞(1997年9月号) 記念日(1998年11月号) 「週刊小説」 筆屋さん(1998年10月30日号) 赤いロープ(1999年10月15日号) 「小説新潮」 スペードの弾丸(1999年1月号) 思いのまま(1996年5月号) お村さんの友達(1995年8月号) 「小説宝 石」 比翼(2000年1月号) 好敵手(1998年8月号) 「別冊小説宝石」 花の別離(1997年初夏特別号 )
ミステリー作家にて奇術師 『奇術探偵曾我佳城全集』で「このミステリーがすごい!」2001年度版第1位 「本格」の名匠・泡坂 妻夫の最新刊 種も仕掛けも、あります。(帯)
紋章上絵師であり奇術もよくする著者が、自家薬籠中のテーマで、男と女の間にある不可思議な闇を描く傑作ミステリー。(巻末の最新 刊案内)
「一の部屋/職人気質」2編、「二の
部屋/奇術の妙」3編、「三の部屋/怪異譚」2編、「四の部屋/恋の涯」4編の構成。
著者名順一覧 あ
2005/04/09更新