自来也小町 宝引の辰 捕者帳 No.951
収録作品 自来也小町 雪の大菊 毒を食らわば 謡幽霊 旅差道中 夜光亭の一夜 忍び半弓
「夜光亭の一夜」はちょっとうけました。曾我に城がつくといえば、あのシリーズだし。笠森お仙は、米村圭伍のシリーズを読んだので …。さて、今回も語り手はいろいろで、シリーズで既に語り手となった人が脇でちゃっかり出たり、通りすがりの人が語り手だったりしま す。いろいろな語り手からの辰親分の評価もわかっておもしろい。さて、写真が発明されているようですが、江戸のどのあたりの時代なん だろう。知らなくても楽しめます。(05/04/02)
泡坂 妻夫のページへ 作品名順一覧 しへ 読書日誌へ bk1 amazon
泡坂 妻夫。
文藝春秋 単行本 1994年6月30日第1刷 定価1,500円(本体1,456円) 装画 本文カット 東啓三郎 装幀 坂田 政則 1997年6月文春文庫(bk1 amazon)刊行
初出 「オール讀物」 自来也小町(1991年6月号) 雪の大菊(1992年1月号) 毒を食らわば(1992年7月号 ) 謡幽霊(1993年2月号) 旅差道中(1993年8月号) 夜光亭の一夜(1994年2月号) 「小説歴史街道」 忍 び半弓(1994年2月号)
蛙一匹百両の絵が消えた…… 神田の辰親分の胸のすく名推理 奇想天外の名品七篇(帯)
<絵画ブーム>あれよあれよと値のつり上がる吉祥画を専門に狙う怪盗「自来也小町」 <恋は誰でも>今で言うホストクラブ野郎茶屋 に入れあげる七十媼と、定めに泣く町娘の恋が冬の花火に交錯する「雪の大菊」 <グルメ>河豚鍋をつつく風流者四人。ただひとり質屋 の旦那が変死する「毒を食らわば」 <ギャンブル狂>元は武士らしき辻芸人の謎に迫る「謡幽霊」 <出世>将来を約束された小僧が深 刻な珍騒動に巻き込まれる「旅差道中」 <金銭欲>商売上手の寄席経営者が撲殺される「夜光亭の一夜」 <色欲>和合薬「懐春香」の 本舗に射られた矢を追う「忍び半弓」―なんと江戸と現代の近いこと 捕者帳、秀作の競演!(帯)
著者名順一覧 あ
2005/04/10更新