天切り松 闇がたり 第1巻 闇の花道 No.887

収録作品  闇の花道  槍の小輔  百万石の甍  白縫華魁  衣紋坂から

泣けるけど説教臭い。これは、でも、『神様がくれた指』を読んだ影響で、「鉄道員」を見た影響なので。前後に何もなく読んだらただ 感動したかなぁ。どうでしょう。やっぱ、引退した人の話はどうしてもね。シリーズものだけど、第2弾は買うかなぁ。闇語たりシリーズ なのに、聴衆が多くなっちゃってちっとも闇語たりじゃないのもなんだかね。雰囲気でないよ。(05/01/13)

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浅田 次郎  51年東京生。「地下鉄(メトロ)に乗って」で第16回吉川英治文学新人賞、97年「鉄道員(ぽっぽや )」で第117回直木賞、00年「壬生義士伝」で第13回柴田錬三郎賞受賞。著書に「きんぴか」「蒼穹の昴」「天切り松 闇が たり」「シェエラザード」等。

集英社文庫 あ 36 6(集英社) 文庫 2002年6月25日第1刷・2004年6月6日第7刷 本体514円+税 解説 降 旗康男 イラスト 唐仁原教久 デザイン 藤井康生 1996年7月徳間書店より単行本『天切り松闇がたり』(bk1 amazon)刊行、改題して1999 年9月集英社より単行本『天切り松闇がたり 第1巻 闇の花道』(bk1 amazon)刊行

夜更けの留置場に現れた、その不思議な老人は六尺四方にしか聞こえないという夜盗の声音(こわね )「闇がたり」で、遙かな昔を物語り始めた――。時は大正ロマン華やかなりし頃、帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家。盗 られて困らぬ天下のお宝だけを狙い、貧しい人々には救いの手をさしのべる。義理と人情に命を賭けた、粋でいなせな怪盗たちの胸のすく 大活躍を描く傑作悪漢小説(ピカレスク・ロマン)シリーズ第一弾。 解説・降旗康男(裏表紙 )

まぁ、その時代なら美談かも。って話 が多い。というか、義理を立てなきゃいけない方角が一方だったんだね。松が幼い頃は、多分。今はあちらを立ててればこちらが立たずと 言ってちゃ役立たず。ってなぐらい、あっちもこっちもうまぁく立てるのが求められるからねぇ。ため息。まぁ、自分で決めて筋を通すの もいいんだろうけど。で、周囲がどうなるよ。もうちょっと、引退後の盗人さんの内緒話を想像してたので、なーんか、説教だなぁ。と、 がっかりしました。泣いたけどねー。


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2005/03/13更新