白い兎が逃げる No.722

収録作品  不在の証明  地下室の処刑  比類のない神々しいような瞬間  白い兎が逃げる

「比類のない神々しいような瞬間」は他の本に入っていたような気がするな。読んだもんなぁ。どう考えても。兎に拘り尽くした表題作 。隠れたウサギたちを探すのも事件とは関係ないけど、楽しみで。今回は、視点というか、語り口があちこちするのがおもしろくもあり、 うっとおしくもあり。という作品が多かったなぁ。「地下室の処刑」では森下刑事が久しぶりに活躍?にしても、こんな刑事いたらやだな ぁ。(04/02/12)

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有栖川 有栖  1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒 。1989年『月光ゲーム』でデビュー。以来、『双頭の悪魔』『マジックミラー』『朱色の研究』『絶叫城殺人事件』など、多くの正統 派本格小説を著す。2001年に設立された本格ミステリ作家クラブの初代会長を務め、2003年には『マレー鉄道の謎』で第56回日 本推理作家協会賞を受賞するなど、名実共に現代日本を代表する本格推理小説家である。

カッパ・ノベルス(光文社) 新書 2003年11月25日初版1刷発行 819円 カバーイラスト 牛尾篤 カバーデザイン 盛 川和洋(櫻舎)カバー印刷 萩原印刷 目次・扉デザイン 盛川和洋(櫻舎)

初出  「ジャーロ」 不在の証明(2001年冬号) 地下室の処刑(2001年秋号) 比類のない神々しいような瞬間( 2002年秋号)  「週刊アスキー」 白い兎が逃げる(2003年7月29日号〜2003年11月18日号に連載)

著者のことば  かねてよりカッパ・ノベルスにお目見得する時は、ぜひとも鉄道の登場する本格ミステリで、と思っていました。 表 題作が鉄道がらみの中編です。「時刻表はちょっと苦手で……」という方にも楽しんでいただけると思います。

本格推理小説 火村&有栖が魅せる極上の論理思考。(巻末の最新刊案内)

追う者と追われる者はいつ逆転したのか? 「君を好きになった。君も僕に興味を持って欲しい。それが無理なら、離れたところから君 を見守っているだけでもいい」――。ストーカー行為に悩む劇団<ワープシアター>の看板女優・清水玲奈。彼女を変質者から引き離すプ ランは、成功した筈だった。ところが、ストーカーの死体が発見され、事件は思わぬ展開に! 臨床犯罪学者・火村英生の論理的思考が冴 え渡る、4編の傑作本格推理!(裏表紙)

「比類のない神々しいような瞬間」は 、本格ミステリ03所収でした。


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2004/09/25更新