不倫と南米 世界の旅B No.618

収録作品  電話  最後の日  小さな闇  プラタナス  ハチハニー  日時計  窓の外

南米の生気というか、力について、ところどころで、美しい表現がある。あとがきに「シリーズ」という表現があったので、ふと、背表 紙を見直すと、「世界の旅B」って書いてあった。そうだったのか。そういえば、力強い地域の話がおおいかも。(03/08/17)

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吉本 ばなな  一九六四年東京都生まれ。「キッチン」で海燕新人賞を受賞し、デビ ュー。「TUGUMI−つぐみ」で山本周五郎賞を受賞。著書は世界各国で訳書となる。他作品に『哀しい予感』『アムリタ』『マリカの ソファー/バリ夢日記』などがある。

幻冬舎文庫 よ 2 7(幻冬舎) 平成15年8月5日初版発行 本体533円+税 カバーデザイン 山口昌弘 カバーイラスト  原マスミ 本文イラスト 原マスミ 本文写真・デザイン 山口昌弘 2000年3月10日幻冬舎より刊行されたもの(bk1 amazon

胸しめつけられる狂おしい恋の想い。 第10回ドゥマゴ文学賞受賞作品(帯)

1998年4月27日。それは、亡き祖母にその日に死ぬと予言された日だった。訪れたアルゼンチンで、夫への想いと生を見つめ、残 された時を過ごす「最後の日」。生々しく壮絶な南米の自然に、突き動かされる恋を描く「窓の外」など、南米を旅しダイナミックに進化 した、ばななワールドの鮮烈小説集。第10回ドゥマゴ文学賞受賞作品。(裏表紙)

すごく直截的なタイトルだなぁ。すぱ っと。ところで、「世界と旅」シリーズらしい。原さんの絵が一話ごとに扉絵になっていて豪華。でも、お値段はそんなに張ってないね。 意外。南米は赤道直下の高山地帯にしか行ったことないので、本から出てくる、アルゼンチンの質感はとても新鮮。明るくねっとりという か。痛いくらいに明るいのにあまり熱くない陽ざしのようです。


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2005/04/09更新