「舞鶴の雪」殺人事件 No.566

うーん。そうきたか。というラスト。うん、謎解きはなるほど。ってとこですね。ありうるかも。平田くんと志垣警部に和久井刑事。朝 比奈シリーズファンには嬉しいフル・ラインアップ。高木さんもちゃんとちょろっと出てたし。電話だけど。(03/06/15)

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吉村 達也

書下し長篇本格推理 四季の殺人4 トクマノベルズ(徳間書店) 新書 2003年5月31日初刷 819円 カバーデザイン  中原達治

「朝比奈さん、舞鶴の雪を見にきてください。私が死ぬ前に」 すでに舞鶴から雪が消えた三月の下旬、朝比奈耕作の手元に一通のファ ンレターが届いた。差出人名は「鶴子」。住所は「国立舞鶴病院」。いたずらかもしれないと思いながらも、なぜか気になって現地を訪れ た朝比奈を待ち受けていたのは、紋付き姿の女と事件。 舞鶴を舞台にした映画で主役を演じる俳優が変死。さらに、その代役もまた変死 。疑惑は当代一の人気女優に向けられ、静かな地方都市にマスコミが殺到した。そんな騒ぎの中、ロケ弁当の配達員となった平田均と再会 した朝比奈は、否応なしに事件に巻き込まれる。そしてすべてが終わったとき、あの花咲村から手紙がきた!(見返し)

舞鶴が終戦直後、中国大陸からの引揚げ者を受け入れる玄関であったのも、遠い昔の話。そのせいか、観光ガイドでの紹介ぶりも地味で ある。だが、現代の舞鶴にある素晴らしい見どころを知ったとき、《四季の殺人》から、《新・惨劇の村》への架け橋が作者の脳裏に。( 裏表紙)

アリバイ崩しについては、予想通り。 (にこ)でも、動機がねぇ。うにゃうにゃ。現代の怒りの方向。


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2005/03/08更新