「横濱の風」殺人事件 No.261

四季四部作で日本人の心がテーマだって「吉野の花」にはかいてあったような気がするんだけど、そうだったのか?よくわかんね。ま、 でも、それなりにおもしろかったかなぁ。うーん。(02/05/12)

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吉村 達也  待望の《四季の殺人》第二弾。今回のテーマは「少年犯罪の夏」。ただし、少年が犯人と決まってい るわけではない。自ら母親殺しの最有力容疑者と宣言する十五歳の中学生が告発したいものは何か。吉村達也が読者諸氏に推理してもらい たいものは、少年の心――

書下し長篇本格推理 四季の殺人2 トクマノベルズ(徳間書店) 新書 2001年9月30日初刷 800円 カバーデザイン 中 原達治 2004年6月徳間文庫刊行(bk1 amazon

ぼくの犯罪を暴けるものなら暴いてみろっていうんだ!(表紙)

「ぼくの犯罪を暴けるものなら暴いてみろっていうんだ!」 母親殺しの嫌疑を自ら認めた中学三年生善田良和ぜんだ よしかずの強烈な挑戦状を叩きつけられた朝比奈耕作は、その筆跡に込められた怨念の深さに事件の果てしない闇を見た。 風の強 い七月のある日、横浜の「港の見える丘公園」フランス山の中腹で発見された主婦の死体。喉に突き刺さったままのナイフは死者のひとり 息子・良和のコレクション。しかし、少年には微妙なアリバイがある。それは巧妙なトリックで支えられたものなのか。 姓名に「善良」 の二文字を与えられ、模範的な人生を強要された少年の心の迷路を朝比奈耕作が探る!『四季の殺人』第二弾!(見返し )

吉村さんって、多分、名前が人生に与 える影響を重視してるんだろーなぁ。そういう登場人物、朝比奈耕作シリーズだけかもしれないけど、たくさんいた。これなぁ。##中尾も困った奴だったけど、波子が犯人と言って、差し支えないんじゃないだろうか。殺す気なんてなかった相手に殺人 を犯させてしまうってのはなぁ。正当防衛なんて信じてもらえそうにないし。道義的にまちがいなく失職するし。人を殺したことを一生背 負っていくわけだし。##吉村さん、男性にきびしーい。ところで、勤務先には人事係長が2人いて、二人とも婿養子さんだ。婿に 行くと人を見る目ができるのか、人を見る目があったから婿に取ってもらったのか。その辺りはよく判らない。多分、ただの偶然でしょう 。


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2005/03/08更新