「富士の霧」殺人事件 No.82

富士山は3度ほど登頂経験があるので、タイトルで選んでみた。朝比奈耕作シリーズ。巻末のキャラクター別作品リストをみたら、どー やら、順番ぐちゃぐちゃで読んでいることがわかった。人に借りる本なんてそんなもんだ。それにしても、サラリーマンはツライ。のだ。 昨日の日記がずいぶんこの内容とかぶっててびっくりした。(01/10/04)

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吉村 達也  田園調布、飯綱高原につづき第三の仕事場を都 心の恵比寿に《開店》した吉村達也。これに加えて、月イチ以上のペースで取材旅行が。忙しいことが最大の健康の秘訣、と断言する作者 は、ことしのクリスマスを、朝比奈耕作の次回作の舞台、長崎ですごすことになった。

書き下ろし長篇本格推理 トクマノベルズ(徳間書店) 新書 1996年12月31日初刷 777円 カバーデザイン 辰巳四郎  1999年9月徳間文庫刊行(bk1 amazon

推理作家・朝比奈耕作の友人平田均は、ある日満員電車の中で痴漢行為を働いていたサラリーマンを取り押さえて驚いた。なんと同じ会 社に勤める46歳の課長補佐だったのだ。しかも三週間後、その男は、富士山麓に広がる青木ヶ原の樹海で、片手のない首吊り死体となっ て発見された。彼は、樹海にほど近いペンション『舞霧(まいむ)の館(やかた)』から、霧の夜に突然姿を消していたことが判明。朝比奈は、現場の状況から早くも容疑者の一人を名指し するが、その人物には決定的なアリバイがあった。そして、緑の魔界の奥で第二の惨劇が……。(見返し)

作中、二人の女子大生が139号線を 西へ向かうシーンがある。自分が富士山を眺めることの多い角度は、圧倒的に新幹線から(南から)なので、東富士五湖道路などの東から や、139号線のように北からの、裾野が街ではない光景には圧倒される。樹海=緑の魔界もうなずける。富士山、一度も登らぬ阿呆、二 度登る阿呆と言うが、そんなら3度も登ってまだ登ってみたいと思う奴はきっと、おおたわけとでも呼ばれてしまうに違いない。でも、も う一回くらい登ってみたいな〜。しかし、あんな、なーもない山に何故、それほど魅力があるのか。見るのはともかく、登るのは周辺の山 々の方が魅力的ではないのか?いっそのこと、富士を見ながら緑の多い山に登った方が精神的にもいいのでは?イオン効果とか、森林浴と かさ。わかんないけど。あ、登山の話じゃなくて、樹海の話だった。えっと、今回、朝比奈耕作が樹海の中をさまよい、平田が都会のジャ ングルをさまよい。朝比奈体力勝負で、平田が推理、がんばりました。◎ですね。bk1、Amazonとも表紙画像なし 。


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2005/03/08更新