血洗島の惨劇 A BLACK TULIP No.235
久しぶりに吉村達也を読んでみた。あいかわらず、スピーディな展開で読ませる作品だ。って、昔のをほじくりかえして読んでるのに変 な評価だけど。ちょっと不思議な構造の作品です。別にどーってことないとは思うんだけど、第3章が全体のバランスとして、異様に短い 。これに意味があるのかないのかはわかんないけど、不思議だ。親子関係ってのはこの人の一つのテーマなんだろーね 。(02/04/13)
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吉村 達也 1952年 東京都生まれ
徳間文庫 よ 6−15(徳間書店) 文庫 1998年7月15日初刷 590円 カバーデザイン 亀海昌次 カバー印刷 真生印 刷(株) 取材旅ノート 埼玉県深谷市大字血洗島 1995年1月徳間書店より刊行(bk1 amazon)
渋沢栄一生誕の地・血洗島で次々と事件が!!「惨劇の島」シリーズ。(巻末の最新刊案内)
新社長就任の役員会を間近に控えた大手塗料メーカーの専務・真行寺右京に、一通の脅迫状が届いた。差出人は右京自身! それは真行 寺家を襲った惨劇の幕開けだった。ついで、末期ガンの宣告を受け引退した右京の父・総一に謎の呼び出しが。場所は深谷市血洗島――真 行寺家のある田園調布を作った大実業家・渋沢栄一生誕の地だった。そして秩父路を走行中のSL車内で殺人が! 現場に居合わせた朝比 奈は!?(裏表紙)
ワープロに関して、あまり細かい知識
はないけど、##仮名変換が、「つ」は「Tu」ってのが##おかしいと思うんだけど。別にパソコンと同
じように入力できたはずだけどな。そーすると、犯人指摘の仕方もちょっと無理があると思うぞ〜。例によって「戦前の遺物」みたいな感
じで、こまったおっちゃんが出てきます。ここに書かれてるの読むと、今はそういう人、いないか減ったか困ったおっちゃんとして認識さ
れているかのように描かれてるけど、なかなかどぉして。現実にはわりと、フツーに存在している。ま、「こんなおじさんは困ります。」
とどんどん描かれる事で、社会的認識がそっちへ傾いていく。という効能があるのかもね。渋沢栄一も出てるし。こいつも困ったちゃんだ
ろうな。今いたら。でも、当時としてはなかなか進歩的?だったようです。ま、物事には段階がある。その段の1つって感じ。段が急すぎ
ると、登れなかったり、ころげ落ちたりしますからの。妥当。(とか、良く知らないのに実在の人をえらそうに…)とりあえず、朝比奈耕
作と高木さんと一緒に超満員状態のSL乗車を楽しみましょう。(自由業は平日に行けよ。)bk1、Amazonとも表紙画像なし
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2005/03/08更新