風流冷飯伝 No.898
後発の『退屈姫君伝』と『退屈姫君 海を渡る』の時間的には中間の話。途中で藩主が帰国してくる。『退屈姫君 海を渡る』で裏が登 場するような風見藩の奇妙なきまりも大活躍?吹けば飛ぶような風見藩の冷飯たち、幇間の一八が一体どうやって活躍できるのか。で、結 局活躍するのはどうも彼ら以外のような。テンポが早く、さっさと楽しく読める時代物。(05/01/27)
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米村 圭伍 1956(昭和31)年、横須賀市生れ。早稲 田大学政治経済学部卒。会社勤務の後、松竹シナリオ研究所に学ぶ。’97(平成9)年、『安政の遠足異聞』で菊池寛ドラマ賞佳作入選 。’99年、『風流冷飯伝』で小説新潮長篇新人賞を受賞。著書に『退屈姫君伝』『影法師夢幻』『紀文大尽舞』がある。
新潮文庫 よ 26 1(新潮社)6852 文庫 平成14年4月1日発行・平成16年6月5日3刷 本体514円(税別) カバ ー装画 柴田ゆう カバー印刷 錦名印刷 デザイン 新潮社印刷室 解説 大崎善生 平成11年6月新潮社より単行本(bk1 amazon)刊行
四国は讃岐の吹けば飛ぶよな小藩が、この法螺噺の舞台です。ご案内役は、お江戸で鳴らした幇間(たい こもち)。相方を務めますは、お武家の次男、俗に申します冷飯ぐい。でも、この男、暇のつぶし方が、なんだか飄々としておりま す。藩のしきたりも、すこぶる妙です。そんな冷飯ぐいどもが、何の因果か、藩の命運を背負うことになったから、さあ大変――。繰り出 すあの手この手に思わず唸る大江戸笑劇の快作!(裏表紙)
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2005/04/02更新