囚人捜査官 HEAT No.282

主人公が全くの善人でもないところが、みょーに、警官として現実的。アイダホってどこだっけ?解説が、林屋こぶ平さんってのが、う ん。この話がおもしろいだろうな。っていうのに説得力を与える。ま、ところで、日本では、堕胎医が命の危険を覚えることって、少ない だろ―な。「チグリスとユーフラテス」にもちょっと出てたけど。(02/06/07)

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Stuart Woods スチュワート・ウッズ  デビュー作『警察署 長』でいきなりアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞。以来二十作以上を発表している米国を代表する作家。現在、ワシントン、コネティカッ ト、メイン、フロリダに居を構えている。

角川文庫 ウ 17−2(角川書店)11582 文庫 平成12年7月25日初版 819円 訳 峯村利哉 カバー ビデオ・リチ ャード カバー 暁印刷 解説 林屋こぶ平

冤罪で宣告された二期分の無期懲役刑。かつての上司が取引を持ちかけてきたとき、元麻薬取締局捜査官ジェシー・ウォーデンに選択の 余地は無かった。大統領特赦を条件に、彼に与えられた密命は、大量の武器を買い集めているカルト教団への潜入。既に二人の潜入捜査官 が失踪している過酷な任務だ。巧みな偽装を施し、教団の本拠地アイダホ州セントクレアに着くや否や、不気味な教祖による執拗なマーク が始まった。自由か死か、極限の緊張の中、ジェシーは無謀な勝負に出る――。 全米屈指の職人作家が放つ、ド級のハード・サスペンス 。(裏表紙)

潜入捜査官としての話もおもしろかっ たけど、もーちょっと、冤罪のことがすっきりと話の上で解決して欲しかった。なんで、嵌められるのにその同僚が殺されてたのか、とか 、そもそもなんで嵌められたのか。とか。教団にしても、どんな教団かはけっこう細かいけど、「なんで」そんな教団に創り上げたのか。 って部分が弱いと思う。テレビで見たら、疑問をいだくまもなく突っ走っておもしろいんじゃないかな。映像の迫力もあるだろうし。字だ けだと、ちょっと弱い。ジェシーのジャック・ジーンへの暴露の部分のセリフも、ちょーっと、なんか「かかりすぎ」って感じだし。やっ ぱ、TV向けだな。


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2004/09/23更新