時の鳥籠 THE ENDLESS RETURNING No.420

『とらわれびと』だけはこの人の作品で読んだことあったんだけど。え?ぜーんぶ繋げてるわけ?これは、何、違う世界の話なの??? うーん。宮野の使い方がうまいな。と思った。それくらいかなー。結末は…ま、想像通りでした。タイトルどおりというかなんというか 。(02/12/04)

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浦賀 和宏

講談社ノベルス ウF−02(講談社) 新書 1998年9月5日第1刷 1,100円 ブックデザイン 熊谷直人 カバーデザイ ン 辰巳四郎

記憶の海  誕生  血  救済  使命  人を、殺すの  リズム  時間、(表紙)

――私は、この子がそう遠くない未来に死んでしまうことを知っている――初対面の少女の自殺を、何故か「私」は知っていた。「私」 が生まれてきた理由は、その少女を救うためだから……。 少女に出会った途端、意識を失った「私」が、過去を語り出すとき、日常は、 呆気なく崩壊していく……。著者の感性が全編に横溢する新エンターテインメント(見返し)

日常を崩壊させる新エンターテインメント 初対面の少女がもうすぐ自殺することを「私」が知っていたのは、なぜ?(巻末の作品紹介 )

これは、とても静かだ。 鳴り物入りで打ち上げて、惨めに萎(しぼ)んでしまう物語が多い近 頃、これは珍しい。お騒ぎして喧(やかま)しい子供ほど、気がついたら疲れて眠ってしまう。そこ には、微笑ましい安心があるだけだ。しかし、浦賀和宏の作品は、恥ずかしがっている子供のように、ドアの隙間から、じっとこちらを 覗(のぞ)いている。その目は静かで、そして、冷たい。その子は、これからどうするのか……、と 緊張する読者だけが、後半に静かな戦慄(せんりつ)を拾い、そこに、若く敏捷な感性を目撃するだ ろう。(裏表紙)

##ミヤノ・ キョウコの出会いが##クロノジカルな流れの中に、突如未来のできごとを挿入させている。##これが、上手に##坂本殺しも宮野?##という線へミスリードしてる。というか、された。最終章の前に、何故か半ページ開いてい る。何故でしょう。


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2004/09/23更新