奇蹟審問官アーサー 神の手の不可能殺人 No.580

弟の甲斐、何か意味あるの?別シリーズの登場人物とか?奇蹟審問官という、ぜーんぜん身近でない職業。聞きなれない街の住人の名前 。にもかかわらず、ばっちしおもしろかった。意外というか。ちょっと、表紙の美形っぽく描かれてるアヤシイ黒尽くめの衣装にヒイタけ ど。医者と聖職者の宗教論争もおもしろければ、超常現象に見える事件を解明してゆくところはもっとおもしろかった。シリーズにならな いかなぁ。ちょっとむつかしい設定か?(03/06/25)

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柄刀 一  1998年、『3000年の密室』で有栖川有栖 氏らのエールを受けてデビューする。以降、あくまでも「本格」を軸足として、ミステリーの領域に新たな地平を築きつづける期待の新鋭 である。主著に『アリア系銀河鉄道』(講談社ノベルス)、『ifの迷宮』(カッパノベルス)などがある。

講談社ノベルス(講談社) 新書 2002年4月5日第1刷 1,200円 illustration 藤原ヨウコウ Book Design Hiroto Kumagai Cover Design Yoshiko Inoue Illustration Yowkow Fujiwara

島田荘司を継ぐ者、 柄刀一の神髄。読まずして “本格”ファンとは言わせない! “奇蹟”と対峙するこれぞ至高の本格推理(帯)

『サタンの僧院』(原書房刊)から変種の株分け(スピンアウト)して登場するアーサー・クレメンスは、超常的 な謎を解き明かす最強の切り札の一人。(本編は、ネブラスカ州のベアトリスのウエストサイド・バプテスト教会堂での出来事とは無関係 です) ――柄刀 一(見返し)

神とも対峙する至高の本格推理! この世の「奇蹟」の真偽を認定する奇蹟審問官が挑む“神の手”の殺人!(巻末の最新刊案内)

不可能状況下で連続殺害されていく現代の聖者“十二使徒”。オカルト情報誌記者・室田が遭遇した難事件に、この世の「奇蹟」の真偽 を認定するために放たれたバチカンからの使者、“奇蹟審問官”ことアーサー・クレメンスの漆黒(しっこ く)の瞳が挑む! これぞ奇蹟と対峙する至高の本格推理。島田荘司を継ぐ者、柄刀一はついに神とも対決する!(裏表紙 )

表紙の絵のナリがアレなので、アヤシ イハナシ。かと思った。同じキリスト教でも、北米はプロテスタント、中南米はカソリックが中心。マリア信仰も根強いし、奇蹟は意外と 身近な世界なのかもしれない。


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2004/09/05更新