大誘拐 RAINBOW KIDS No.585

なんでもない記述に涙がだーーーっと出たりして、なかなか疲れた1冊でした。すぐ演説はいるし。おもしろかったけど。時代も感じた 。古いってゆーより、うーん。違う。という感じだけど。心のあったかい著者だったんですね。きっと。(03/06/29)

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天藤 真  1915年8月8日東京生まれ。東京帝国大学国 文科卒業。同盟通信記者を経て、戦後は千葉県で開拓農民となる。1962年<宝石>誌に「親友記」を応募し佳作入選。1979年『大 誘拐』で日本推理作家協会賞を受賞。1983年1月25日死去。

天藤真推理小説全集【9】 創元推理文庫 M て 1 9(東京創元社)408 09 文庫 840円 2000年7月21日初版 ・2001年7月13日7版 カバーイラスト 松尾かおる カバーデザイン 柳川貴代 解説 吉野仁 献辞 母の母なる方々へ 19 78年11月10日カイガイ出版部より書き下ろし刊行されたもの(bk1)を底本に1 979年5月徳間NOVELS版(bk1)、1980 年1月角川文庫版(bk1)を参照 1 990年11月Tokuma Novels刊行(bk1 amazon) 1991年角川文庫刊 行(bk1 amazon) 1996年5月双葉社 より日本推理作家協会賞受賞作全集37として刊行(bk1 amazon

大阪刑務所の雑居房で知り合った戸並健次、秋葉正義、三宅平太の三人は、出所するや営利誘拐計画の下調べにかかる。狙うは紀州隋一 の大富豪、柳川家の当主とし子刀自。県内はおろか全国に聞こえる資産家で、持山およそ四万ヘクタール。小柄な体躯(Kaiju注:原文では囲いの中はメでなく品)ながら時に威風あたりを払い、菩薩の慈愛を以て人心を集め、齢八 十二を重ねてなお矍鑠たる女丈夫だという。――かくして犯人グループと被害者は運命の邂逅をし、破天荒な大誘拐劇の幕が開く。行くと して可ならざるはなし、斬新奇抜な展開が無上の爽快感を呼ぶ、まさに絶品の誘拐ミステリ。天道真がストーリーテラーの本領を十全に発 揮した、第三十二回日本推理作家協会賞受賞作。(p1)

三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。しのぎ稼業から足を洗い社会復帰を果たすには元手が要る、そのためには―― 早い話が誘拐、身代金しかない。雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間に、準備万端調えて現地入り。片や標的に定められた柳川 家の当主、お供を連れて持山を歩く。……時は満ちて、絶好の誘拐日和到来。三人組と柳川としの熱い日々が始まる!(裏表紙)

今でもこーゆータイプの大富豪ってい るのかな。ひゃくおくえん。今より価値があったんだろうなぁ。どげんするとね。そんなかね。柳川家の本のデザインを柳川さんがしてい るが、偶然でしょう。違ったら面白い。


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2004/09/23更新