QED 鬼の城伝説 No.937

なんちゅーか、勝手にしちゅーか。歴史に潜んだ謎解きのほうはおもしろいんだけど、現代の殺人事件のほうは、ねぇ。どうよ。動機も トリックも。なんか、うまぁく違う事件を起こせないのかなぁ。伝説の薀蓄と切り方がおもしろいだけに、もうちょっと事件に自然さがな いかなぁ。と、考えてしまいますが。でも、きっと人気シリーズで、事件もそれなりに受けてるんだろうなぁ。わからん 。(05/03/14)

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高田 崇史  昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『 QED 百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー。

講談社ノベルス 新書 2005年1月10日第1刷発行 本体820円(税別) ブックデザイン 熊谷博人 カバーデザイン 岩郷 重力(ワンダーワークス) カバオリジナルフォーマット 辰巳四郎

【QED】 quod erat demonstrandum 証明終わり 巫女祝詞をはり、湯の沸きあがるにおよびて、吉祥には 釜の鳴声、牛の吼ゆるが如し。凶きは釜に音なし。是を吉備津の御釜祓といふ。(表紙)

真金吹く 吉備の中山帯にせる 細谷川の 音のさやけさ 『古今和歌集』巻第二十(見返し)

桃太郎に虐(しいた)げられし、鬼たちの慟哭(どうこく )が聞こえる!(見返し)

岡山・吉備津(きびつ)神社に今も伝わる、占ト(せんぼく )「鳴釜神事(なるかましんじ)」。大和(やまと )朝廷によって退治され、土中深く埋められた鬼神――温羅(うら)の首が、釜を唸(うな)らせて人の吉凶を告げるという。一方、これとは逆に、総社(そう じゃ)市の外れ、鬼野辺(きのべ)家に先祖代々伝わる大きな釜には、鳴ると凶――主(あるじ)が死ぬという言い伝えがあった。そして……、不吉の釜が鳴り、土蔵に長男・健爾(けんじ)の生首が!? 旅の途中、事件に遭遇した崇(タタル )は、事件の核心“桃太郎伝説”の騙(かた)りを衝(つ )く!(裏表紙)


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2005/03/27更新