麿まろの酩酊めいてい事件簿 月に酔 No.754

原作つきとはいえ、マンガのノベライズだけあって、漫画的。読みきりモノ好きとしては、嬉しい設定です。型が決まっているのがまた 嬉しい。ところで、原作?に書下ろしを二編加えたと言う事は、原作は終わっちゃったのかな。一応、結末?らしきものもついたことだし 。ま、こういうのって、あまり続けすぎることはできないからなぁ。特に、飲めない主人公を毎回酔わすのは難しい。でも、もうちょっと 続いてほしいなぁ。(04/04/04)

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高田 崇史  昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『 QED 百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞し、デビュー。

講談社ノベルス 新書 2003年11月5日第1刷 820円 ブックデザイン 熊谷博人 カバーデザイン 斉藤昭(Veia)  章扉イラスト 望月玲子

“本格”と“酒”の馥郁(ふくいく)たる香り。 QED高田崇史の新境地! 大好評「麿の酩 酊事件簿」シリーズ、最新作!!(帯)

“本格”と“酒”の馥郁(ふくいく)たる香り 酒は、歓修寺文麿に名推理の力を与え、美女の 悩みを救い、文麿を酔いつぶす。(巻末の最新刊案内)

若女将・真崎香織(まさきかおり)と、その妹・翠(みどり )が切り盛りする、箱根の高級温泉旅館『邂逅(たまさか)』。 美人姉妹との出会いに喜 ぶ文麿(ふみまろ)だったが、大浴場の露天風呂で、男の死体を発見してしまい……。警察は事故と 断定するが、酔えば酔うほど冴(さ)えわたる文麿の“酩酊(めいて い)推理”は、事件の真実を、そして翠の心に浮かぶ“影”の存在を指摘する。果たして事件の顛末(てんまつ)は? 文麿の“淡き恋”の行方(ゆくえ)は?書き下ろし2編を加 えた、シリーズ最新作!(裏表紙)

裏表紙の内容紹介が薄紫地に白字なの で、読みにくいことこの上ない。シリーズものとはいえ、イチオウ話が続いているらしく、病院に担ぎ込まれた後は、入院して、退院する 。で、療養に温泉に行ったりするわけだ。なので、「第○話」でなく、「第○章」という構成になっている。


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2004/09/20更新