クリスマスツリー The Christmas Tree
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Julie Salamon オハイオ州で育つ。タフツ大学、ニューヨ ーク大学で学び、ウォール・ストリート・ジャーナルで映画担当記者を16年間務めた後、作家として独立。本書は、日本で紹介された初 めての小説。他の作品に、ユダヤ人である両親のルーツを描いた“White Lies”、“The Net of Dreams”な どがある。
新潮文庫 サ 16 1(新潮社)6589 文庫 平成12年12月1日発行 590円 訳 中野恵津子 絵 ジル・ウェーバー 献辞 わたしたちの子供たち レミー、ロクシー、エリへ 平成8年新潮社より刊行 1996
クリスマスの夜、 一本の木が、やさしい奇蹟をおこす―― 宝箱に そっとしまっておきたい、 そんな物語です。『いつでも会える 』の菊田(帯)
それは、小さいくせに、大きな木と同じ形をした木でした。空き地のわきに立っている背の高い常緑樹に何もかもそっくりのミニチュア 版です。サイズはちょうど私ぐらいでした!「ああ、あなた、きれいね!」と私は声に出して言いました。「さわってもいい?」 自信は なかったけれど、その木の枝がほんの少しざわめいたような気がしました。(本文より)(帯)
父を亡くした少女は、ひきとられた修道院で一本の木と出会った。その小さな木を、少女は「トゥリー」と呼び、二人は友達になった― ―いくたびも四季が巡り、トゥリーはみごとな木に育った。ひとりぼっちだった少女は修道女として穏やかな日々を送っていた。私がトゥ リーに目を止めたのは、そんな春の日のことだった……一本の木がおこした、やさしい奇蹟。『クリスマスの木』改題。(裏表紙 )
ニューヨークへ行く時に持っていって
ちょっとずつ読んだ。ロックフェラーのクリスマスツリーも見た。人生で2本目を。でも、前との違いはよくわかんなかった。一本の木に
違った物語があるように、同じ街も年を重ねて、違う物語を語る。当時同行した友人がツインタワーに登ったことがなかったので、どうす
るか尋ねたら「今度来た時でいいや。」と答えた。今度はなかった。そんなでかいものでなくても街は少しずつ表情を変える。ツリーにこ
められた思いは似ていても違う。ツリーの下に尼僧の絵が書き込んであるのに、Amazonで表紙画像を拡大してみるまで気づきません
でした。単行本から表紙の絵を流用するとどうしてもねぇ。
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2005/02/27更新