綺羅きらの柩ひつぎ 建築探偵桜井京介の事件簿 No.708

1作飛ばしたらしく、わからない描写が。って、途中も確か飛ばしてたよなぁ。一応、一話完結なんだけど、ビミョーに蒼が成長するの で、雰囲気が変わっていたりする。トーマス失踪の謎は…。作中検討されたことにそうと、結論はやっぱそこかな。と。真相はもちろんわ からないけど、この話の中ではこうくるでしょう。というところに落ちつく。ので、逆に、途中の事件がよりわかりにくいというか。失踪 の結論を頭に置いて読むと、え??何でそうなる。と、驚きっぱなしの事件が続出かも。何も考えず暑さに浮かされながら読んだ方が、登 場人物に共感できるかも。えぇ。できなかったので。(03/12/30)

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篠田 真由美  1953年、東京本郷生まれ。早稲田大学第 二文学部卒。専攻は東洋文化。 91年に『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となり、翌年、東京創元社より刊行。中井英 夫氏らの注目を集めた。建築探偵桜井京介のデビューは94年。以来、絢爛たる悪夢を内包する館たちのために京介、蒼、深春らは走り、 成長する。またさらに『彼方より』『この貧しき地上に』(全3巻/以上いずれも小社刊)『龍の黙示録』『東日流妖異変』(祥伝社)な どでも圧倒的な美学を披露。著書は他に『堕とされしもの』(徳間デュアル文庫)、『幻想建築術』(近刊予定/祥伝社)などがある。( 裏表紙見返し) 著者のことば 三つの国――日本、タイ、マレーシアの、三つの土地、軽井沢、バンコク、カメロン・ハイランドに建つ 、三軒の住宅、泉洞荘、クロンの家、月光荘。そして三人の男女を結ぶのは、色あざやかなひとすじの絹。 三十余年前、密林に消えたシ ルク王の謎を追って旅する桜井京介、栗山深春、蒼たちが行き着いたところ。そして最後の真相とは。 綺羅七彩の輝きであなたを魅了す る建築探偵版トラベル・ミステリで、ひとときの旅情をお楽しみ下さい。 ――篠田真由美(見返し)

講談社ノベルス(講談社) 新書 2002年8月5日第1刷発行 1,050円 ブックデザイン 熊谷博人 カバー写真 半沢清次  カバーデザイン 岩郷重力

三十年以上未解決のシルク王失踪事件に京介が挑む! 蒼、深春とともに軽井沢、タイ、マレーシアへ!

大人気シリーズ最新作! シルク王の失踪が悲劇をよぶ。三十年以上解けなかった謎に京介が挑む!(巻末の最新刊案内)

1967年イースターの休日、マレーシア山中の保養地から消えたシルク王、ジェフリー・トーマス。彼の行方は今なお杳(よう)として知れない。それから三十余年後、軽井沢の別荘でひとりの老人が死んだ。奇妙な偶然と縁に 導かれて南の国へと旅立った京介(きょうすけ)、蒼(あお )、深春(みはる)の三人がついに見いだしたトーマス失踪の真相とは……。(裏表紙 )

どういう真相だったらおもしろいか。 という点で##“トーマス、生きてて、元の家の近くでひっそり暮らしてる”##説は、篠田さんを支持し たいなぁ。事実はどうであれ。とっくに土の下だろうから。おそらく。だけど、どうやって。というのは、ぜーんぜん、想像もつかなかっ たので、おもしろかった。で、霊感少女?はホンモノだったのだろうか。どーだろうね。また対戦?するのカナ。##せっかくだから、トーマスに会えばよかったのに。みつ。お互いそこまで生きていただけで奇蹟的でしょう。## それを活かさないのはなんかなぁ。断罪ってそこまで自分に課すもの?


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2005/01/25更新