その後のシンデレラ　Ｎｏ．２１５

短編集。（といえばいいのかな？）「その後のシンデレラ」のハイジは「ありそうだ…。」って思った。あとは、面白かったり、ふむふ むとうなづけたりしながらも、別の誰かも考え付きそうな話でもあった。「全面対決」はははははー。いや、会社づとめじゃないんで、ど こまでこの話に真実味があるのか、（総務ＶＳ営業）ピンとこないけど、おかしい。「回覧板」そこへ落ちが来るか。「エッシャーの父」 エッシャーファンなので、嬉しいおまけみたいなもん。有栖川有栖の「幻想運河」を読むまでエッシャーの父が日本に縁があったこともし らなかったけど、三国なんて、何度も行ったことのあるところにその建造物の復元があったなんて…。今度行くことがあったら、ぜひぜひ 立ち寄らなくては。(02/03/17)

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清水　義範　　一九四七年、愛知県生まれ。一九八六年『蕎 麦（そば）ときしめん』で機知・風刺を満載した様式模写（パスティ ーシュ）小説の分野を開拓し、注目を集める。以後精力的に執筆活動を展開し、八八年『国語入試問題必勝法』で第九回吉川英治文 学新人賞を受賞。著書に『河馬（かば）の夢』『やっとかめ探偵団とゴミ袋の死体』（祥伝社文庫） 他多数。

新「様式模写」小説　祥伝社文庫　し　３−４（祥伝社）　文庫　平成１４年２月２０日初版第１刷　５４３円　カバーデザイン　松昭 教　カバーイラスト　浅賀行雄　平成１０年９月祥伝社より四六判で刊行

「メデタシ　メデタシ。終わり」　といかないのが人生。　抱腹絶倒の清水ワールド全開！（帯）

「めでたしめでたし」　といかないのが人生（巻末の最新刊案内）

不幸なシンデレラも、最後には王子様と結婚する。メデタシメデタシ。しかし、それで終わらないのが人生。そもそも王子様は一目 惚（ぼ）れの相手を探すため、国中を騒がせるような男。ならば二人の結婚生活は？　――年頃を迎 えた『赤ずきん』ちゃん、成長して現実に目覚めた『不思議の国のアリス』など、おなじみの名作童話のその後を描く機知満載の抱腹絶倒 小説集。（裏表紙）

表紙の絵は、キョーレツそうなおばち ゃんだ。多分これが、「その後のシンデレラ」なんだろーなー。映画「Ｅｖｅｒ　Ａｆｔｅｒ」のシンデレラの子孫も立派な威厳あるおば あちゃんでした。赤い羽根募金が回ってくると、「回覧板」を思い出し、皮肉な気分になる。でも、小銭入れの中身を入れとく。（だって 、募金なんだから、勝手な金額入れてもいーでしょーに。何で考えるのヤだから、多くても少なくても、とにかく、小銭入れの中身を全部 入れることにしている。）エッシャー・ファンにとっては、「エッシャーの父」は、思わぬおまけ。

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2005/02/27更新