キノの旅 the Beautiful World No.340

収録作品  プロローグ 森の中で・b―Lost in the Forest・b―  人の痛みが分かる国―I See You.―  多数決の 国―Ourselfish―  レールの上の三人の男―On the Rails―  コロシアム―Avengers―  大人の国―Natural Rights―  平和な 国―Mother's Love―  エピローグ 森の中で・a―Lost in the Forest・a―

なぜか、話す、「モトラド」(二輪車)。なぜか、とかは全然、出てこない。でも、話す犬が出てきて、モトラドが驚くのだ。とにかく 、モトラドが話すこともある世界の話だ。いろんな国がいて、いろんな人がいる。そして、キノは旅人だ。あとがきの「追伸」とか、著者 の写真が集合写真!とか、すてきな感覚の作者だ。(02/08/02)

私的ヒット(読書日誌331−340へのコメント)

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時雨沢 恵一  1972年神奈川県産。本作が第6回電撃ゲ ーム小説大賞で最終候補作品となり、電撃hp掲載を経て文庫化。好きな言葉は、『道に迷う事こそ、道を知る事』――実際、彼の人生は いつも迷ってばかり。本当に迷っているのかどうかすらも迷っている。

電撃文庫 し−8−1(メディアワークス) 文庫 2000年7月25日初版・2002年1月5日15版 530円 イラスト 黒 星紅白 カバー・口絵・本文デザイン 鎌部善彦 カバー 旭印刷

世界は 美しくなんかない。 人間キノと言葉を話す二輪車エルメス。 彼らが出会った人々は少し哀しくて、とても愛おしい。  ―――――今までにない新感覚ノベルが登場!!(帯)

「キノはどうして旅を続けているの?」「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか? ものすごく汚い人 間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ。……でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、 他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと 知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」 ―――短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。今 までにない新感覚ノベルが登場!(見返し)

『世界は美しくなんかない、でもそれ故に美しい』――短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。今まで にない新感覚ノベルが登場。(巻末の文庫案内)

プロローグとエピローグの位置関係と か、いろいろなことが画期的なのかもしれない。別におもしろければ、画期的であろうとなかろうとなんでもいいんだけどね 。


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2005/02/26更新