猫探偵正太郎の冒険�U　猫は聖夜に推理する　Ｎｏ．５５３

正太郎の目からの語りじゃない、『猫と桃』『ナイト・スィーツ』『賢者の贈物』、それぞれ、ひねりすぎず、すんなり心に落ちてくる 。感じがする。フシギな番外編もなかなか笑えました。サスケと浅間寺、正太郎と桜川の交流も微笑ましい。え？てゆーか、糸山さん、桜 川さんのことが好きなの？とても、�T・�Uを読んだだけでは推察できなかったけど…。まだ読んでいない長編ではほのめかされているのだ ろうか。正太郎の推理は？(03/06/07)

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柴田　よしき　　正太郎の物語を書いている時、わたしは心か ら楽しんで仕事をしています。幼馴染（おさななじ）みと遊んでいるような、そんな心地良さを味わ いながら書けるなんて、他のシリーズではちょっとないことです。もちろん、謎解きを書くのにつきものの、アイデアが出ない苦しみとか 、整合性や矛盾がないかなど細かなところに神経を使わなくてはならない大変さというのはあるのですが、それでも正太郎を書いている時 は、わたしはなんだかふんわりと幸せなのです。ですから、同じように読者の皆様にも、ふんわりと幸せになっていただけたら何より 嬉（うれ）しいと思っています。　（「あとがき」より）

推理傑作集　カッパ・ノベルス（光文社）　文庫　２００２年１２月２０日初版１刷　８００円　カバー・デザイン　前田義昭　カバー ・イラスト　前田マリ　カバー印刷　半七写真印刷　本文イラスト　前田マリ　目次、作品扉デザイン　前田義昭　読者代表より　今井美 希　解説　前田マリ

初出　　「ジャーロ」　正太郎と井戸端会議の冒険（２０００年秋号、『本格ミステリ０１』２００１年７月講談社ノベルス所 収）　正太郎と首無し人形の冒険（２００２年春号）　　「小説宝石」　猫と桃（２００２年９月号）　ナイト・スィーツ（２００ ２年１１月号）　　『密室レシピ　ミステリ・アンソロジー�V』（２００２年４月角川スニーカー文庫）所収　正太郎と冷たい方程 式　　書下ろし　賢者の贈物

猫が主役の本格推理＆恋愛小説。ハマります！（巻末の最新刊案内）

クリスマス・イヴの夜、推理作家・桜川ひとみはリビングで膝（ひざ）の上の猫・正太郎に語り かける。イヴの失恋の思い出。結局、彼に渡せなかったクリスマス・プレゼントのこと。　「プレゼントは、いったい何だったでしょうか 。推理してください」　正太郎は小首（こくび）を傾（かし ）げ、「答」を示した……（「賢者の贈物」）　猫が論理のアクロバットを展開する本格推理！　人気シリーズ、今回は、恋に悩む あなたを正太郎が癒（い）やしてくれるラブ・ストーリーも。さらには、宇宙を駆けめぐる「番外編 」が！　正太郎ワールドへＧＯ！！（裏表紙見返し）

目をとじると、そこに正太郎（しょうたろう）の姿が……　前田マリ（イラストレーター)　はじ めて正太郎を知った時、不思議な縁（えん）というか、「やっと逢（ あ）えたね」みたいな感じがした。すぐに親近感をおぼえた。最初のころ、上手（うま）く 描けるかなと不安になったときも、目をとじるとそこにちょこんと正太郎の姿があった。「早く描いてよ」って顔をして……。　前回（『 猫探偵・正太郎の冒険�T』）の表紙の正太郎はシブーく描いた。猫の神秘性を出したかった。今回はというと、おちゃめな正太郎――。あ らっこんなにデブ猫だった？　なんて声もしそうだ。けれど……。季節柄、いやきっと桜川（さくらかわ ）ひとみ先生の経済が豊かなのだ。（ということにしておこう）　《本文解説より。この本のイラストはすべて前田さんの作品です 。編集部》（裏表紙）

今度の読者代表は本物の読者代表のよ うです。まぎらわしいな。それともまた、違うのかな。

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2005/02/27更新