ふたたびの虹 All the Colors of the Rainbow No.655

収録作品  聖夜の憂鬱ゆううつ ばんざい屋の十二月 Christmas Blue  桜夢  ばんざい屋の三月 Cherry blossom's Dream  愛で殺して ばんざい屋の七月  Love like Poison  思い出ふた色 ばんざい屋の十月 Black & White Memories  たんぽぽの言葉 ばんざい屋の四月 Dandelion's Smile  ふたたびの虹 ばんざい屋の六月、それから……  All the Colors of the Rainbow  あなたといられるなら ばんざい屋の九月 The End of a Perfect Day

どうも料理屋が出てくる話が好きらしい。おばんざいの店ってことで、京都が舞台かと思ったら東京だった。それもありなのか。他のシ リーズがけっこう京都なので、京都の話を読むつもりだったので、ちょっと驚いた。清水のアンティークに関する考察がおもしろい 。(03/10/01)

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柴田 よしき  1959年、東京生まれ。青山学院大学卒業 。’95年、『RIKO―女神(ビーナス)の永遠』で第15回横溝正史賞を受賞しデビュー。以後 、ミステリを中心に、ホラー、伝奇小説など幅広く活躍。卓越した描写力と構成力を持つ実力派の書き手として注目を集める。著書に『炎都』『宙都』『Miss You』『象牙色の眠り』『PINK』『フォー・ユア・プレジャー』『桜さがし』『淑女の休日』『風 精(ゼフィルス)の棲む場所』の他、壮大な構想で挑んだホラー『ゆび』『0(ゼロ)』『R(リアル)−0(ゼロ ) Amour(アムール)』(以上3作、祥伝社文庫)など多数。 著者ホームページU RL http://www.ceres.dti.ne.jp/~shibatay/ E-mail:shibatay@ceres.dti.ne.jp

祥伝社 単行本 平成13年9月10日初版第1刷 1,700円 装幀 柴田淳デザイン室 装画 水上多摩江

初出  『月刊小説NON』(祥伝社刊) 聖夜の憂鬱(1998年12月号) 桜夢(1999年4月号) 愛で殺して(1 999年8月号) 思い出ふた色(1999年11月号) たんぽぽの言葉(2000年4月号) ふたたびの虹(2000年6月号・8 月号)  書下ろし あなたといられるなら

もう少しだけ、待ってくれますか? 過去を持つ女と、女を待つ男 「ばんざい屋」の女将(おかみ )を取り巻く人々との心のふれあい…… <注目の気鋭が描く恋愛ミステリー>(帯)

旬の素材を扱う小粋(こいき)な小料理屋「ばんざい屋」。オフィス街という土地柄、独身のサ ラリーマンやOLの密(ひそ)かな人気を呼んでいたが、女将(おか み)の吉永(よしなが)には他人に明かせない過去があった…。師走(しわす)に入ったある時、常連のOL長崎真奈美(ながさきまなみ)が 翳(かげ)のある疲れた顔で店を訪れた。「クリスマスは父の命日なんです」祝福ムードに沸(わ)く街をうらめしそうに語る彼女の言葉に、女将は納得した。まだ幼かった彼女に、父は好きな玩具を 買って帰ると約束して帰らぬ人となったのだった。失った心を取り戻すべく、女将は、ひそかに心を寄せる古道具屋の主人・清水(しみず)に相談するが…。 (「聖夜の憂鬱(ゆううつ)」より )「ばんざい屋」を訪れる客たちと女将の人間模様、恋愛模様を、今注目の作家が情趣溢れる静謐(せいひ つ)な筆致で描いた恋愛ミステリー。(見返し)

うーん。恋愛ミステリ?まぁ、恋愛は きっちり進行するけど。事件が必ずしも恋愛とかかわりがあるとは限らないなぁ。あ、別に主人公が恋愛してれば恋愛ミステリ?わからん 。「聖夜の憂鬱」がスキ。いいじゃない。嘘でも。ってね。


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2005/02/27更新