象牙色の眠り No.534
そこそこに全員がアヤしいパターン。いばら姫のモチーフというより、作者が女性、語り手が一人称、勤務先が屋敷。なんてゆー三大話 は、いくらでもあるけれど、ふと現われる静寂が、クリスティ物を思い出しました。展開は似てるけど、結末にはもうちょっとひねりがあ った。すでにあるものをしのぐように創るのは大変だなぁ。(03/05/11)
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柴田 よしき 昭和34(1959)年、東京生まれ。青山 学院大学卒業。平成7年、女性刑事村上緑子(リコ)が主人公の長篇「RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠―』で第15回横溝正史賞を受賞。新警察小説としても、性愛小説、恋愛小説として も絶賛を浴び、衝撃のデビューを果たす。著書に緑子シリーズ「聖母(マドンナ)の深き淵」「月神 (ダイアナ)の浅き夢」、京都を舞台にした奔放な伝奇小説「炎都」シリーズ、70年代の郷愁を呼 び起こす本格ミステリー「少女達がいた街」、女性編集者の挫折と奮闘を描いたサスペンス「Miss You」などがあり、幅広い作風 と旺盛な筆力に定評がある。柴田よしきホームページ http://www.shibatay.com/ Eメール yoshiki@shibatay.com
文春文庫 し 34 4(文藝春秋) 文庫 2003年5月10日第1刷 552円 装画 中島美弥 AD 大久保明子 解説 法 月綸太郎 2000年2月廣済堂出版より単行本として刊行
眠り姫がめざめるとき 真犯人があばかれる 富豪の屋敷に暮らす人々、彼ら それぞれの秘密が明らかになると―― 傑作長篇ミステ リー 解説・法月綸太郎(帯)
まどろむような京都の住宅街で富豪の家族をおそった殺人事件。屋敷に住むのは美しい未亡人とその私生児、前妻の生んだ長男と長女。 家政婦の瑞恵(みずえ)がみるかぎり、贅(ぜい)をつくし た邸内には家族の絆も存在しないが、恐ろしい殺され方をするような現実的な人間もいない。歪んだ心理がうみだすサスペンスと意外な結 末。解説・法月綸太郎(裏表紙)
あたっていたのは、##玉枝の子供はかおりで、瑞恵はかおりを病院で殺そうとした。##ってのだけ。あとは、わからんかった。なかな
か。ラストはすくいようのない美しさ?
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2005/02/27更新